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2023 年度 実施状況報告書

全国調査による頸動脈小体腫瘍の遺伝子変異の全貌解明と治療ガイドライン作成

研究課題

研究課題/領域番号 22K09711
研究機関岩手医科大学

研究代表者

片桐 克則  岩手医科大学, 医学部, 准教授 (10455842)

研究分担者 志賀 清人  岩手医科大学, 医学部, 教授 (10187338)
竹越 一博  筑波大学, 医学医療系, 教授 (40261804)
齋藤 大輔  岩手医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40722715)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード頸動脈小体腫瘍 / SDH遺伝子 / JCBTRG
研究実績の概要

頸動脈小体腫瘍(傍神経節腫)症例から得られた手術検体または血液検体から,SDHA,SDHB,SDHC,SDHD,SDHF2,VHL,NF1,RET,FH,TMEM127,MAX,IHD1,KIF2,HRAS,HIF2,PHD2の16遺伝子につき変異を解析し今までに59.4%に遺伝子変異を確認した。最も頻度の高いものがSDHDであった。SDHD変異症例につき患者の居住地域を調査し岩手,長崎,沖縄等にそれぞれ同一のSDHDバリアントを有することが確認された。また治療ガイドライン作成のため手術症例につき,手術時間,出血量,合併症などの検討を行い,摘出術直前に腫瘍血管塞栓術を施行した症例で他よりも手術時間,出血量が,特に出血量が有意に少ないことを確認し,これらにつき2023/9月に国際学会Update on Management of Head and Neck Paragangliomaにて発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の影響で手術患者収集や多施設との会議等の滞りがあり,解析が遅れている。

今後の研究の推進方策

遺伝子解析で傍神経節腫における既知の16遺伝子変異がどれも認められなかった症例に対して,NGSを用いてwhole genome sequnceを解析し,原因遺伝子の探索を行い,日本における頸動脈小体腫瘍症例の遺伝子変異のマッピングを行う。
得られた手術症例のデータから,治療ガイドラインを作成する。
また,頭頸部外科学会に依頼し,学会内にガイドライン作成委員会を立ち上げ,これら情報収集と解析を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

NGSによるwhole genome sequenceの解析が遅れているため試薬等物品費の使用が予定より少なかったこと,および多施設との会議の旅費がかからなかったことによる。次年度に遅れていたNGS解析を行う経費に使用する。また頭頸部外科学会内に頸動脈小体腫瘍治療ガイドライン作成委員会立ち上げのために使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The novel method and efficacy of the same-day preoperative embolization and surgical resection of carotid body tumous2023

    • 著者名/発表者名
      片桐克則
    • 学会等名
      Update on the Management of Head and Neck Paragangliomas
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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