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2023 年度 実施状況報告書

原発開放隅角緑内障発症進行メカニズムの解明-遺伝子多型と視野障害の関係-

研究課題

研究課題/領域番号 22K09787
研究機関山梨大学

研究代表者

間渕 文彦  山梨大学, 大学院総合研究部, 医学研究員 (20322125)

研究分担者 柏木 賢治  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (30194723)
櫻田 庸一  山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (90456476)
米山 征吾  山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (90751652)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード原発開放隅角緑内障 (POAG) / 遺伝子多型 / 視野障害 / genetic risk score (GRS) / mean deviation (MD) / PSD / IOP-related遺伝子多型 / optic nerve-related遺伝子多型
研究実績の概要

原発開放隅角緑内障(POAG)感受性遺伝子多型は、眼圧(IOP)上昇に関与するIOP-related遺伝子多型と、眼圧とは別に視神経の脆弱性に関与するoptic nerve-related遺伝子多型の2つに分類される。これまで我々は、POAG感受性遺伝子多型の相加効果を評価するため、複数のIOP-related遺伝子多型のrisk allele数の合計をgenetic risk score(GRS)として各症例毎に算出。同様にoptic nerve-related遺伝子多型についてもGRSを算出し、POAG発症リスクの指標を緑内障家族歴、進行リスクの指標を緑内障診断時年齢としてGRSとの関係について検討したところ、緑内障家族歴(発症)にはoptic nerve-related遺伝子多型(視神経脆弱性)、緑内障診断時年齢(進行)にはIOP-related遺伝子多型(眼圧上昇)が重要な役割を果たしていることを見出した。
本研究では、POAG感受性遺伝子多型と緑内障の最も重要な表現型である視野障害との関係について検討するため、視野障害重症度の指標をハンフリー自動視野計30-2プログラムのmean deviation(MD)、傍中心暗点や鼻側階段など典型的緑内障性視野障害として認められる局所視野障害の指標をpattern standard deviaiton (PSD)としてGRSとの関係について検討したところ、視野障害重症度(MD)にはIOP-related遺伝子多型(眼圧上昇)、局所視野障害(PSD)にはoptic nerve-related遺伝子多型(視神経脆弱性)が重要な役割を果たしていることを見出したので報告した。
本年度はさらに、POAG感受性遺伝子多型解析を進めるとともに、視野検査を含む臨床データの更なる解析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

視野障害重症度にはIOP-related遺伝子多型(眼圧上昇)、緑内障性(局所)視野障害にはoptic nerve-related遺伝子多型(視神経脆弱性)が重要な役割を果たしていることを報告すると共に論文として掲載することができ、予定通りの進捗状況となっている。

今後の研究の推進方策

POAG感受性遺伝子多型解析をさらに進めるとともに、視野検査を含む臨床データの更なる収集を継続して行っていく。また、視野障害重症度(MD)、緑内障性(局所)視野障害(PSD)に加え、視野障害進行リスクとしてMD slope、上方/下方視野障害、中心視野障害など、視野障害パターンとIOP-related/optic nerve-related遺伝子多型との関係についても検討することで、POAGにおける緑内障性視野障害発症進行メカニズムをより明らかにしていく。

次年度使用額が生じた理由

(理由)
試薬等、使用期限のあるものがあり、次年度と合わせて使用することで有効利用が可能なため。
(使用計画)
遺伝子解析に使用している試薬購入の際に次年度と合わせて使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Genetic variants associated with a history of glaucoma surgery in Japanese patients with primary open-angle glaucoma2023

    • 著者名/発表者名
      Fumihiko Mabuchi、Nakako Mabuchi、Yoichi Sakurada、Seigo Yoneyama、Zentaro Yamagata、Kenji Kashiwagi
    • 学会等名
      World Glaucoma Congress
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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