研究課題/領域番号 |
22K09811
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
生杉 謙吾 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (10335135)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | ホームトノメトリー |
研究実績の概要 |
本プロジェクトでは、眼科領域におけるオンライン診療の推進を目指し、特に自己眼圧測定器の再現性と信頼性に焦点を当てた研究を行った。2023年度、2年目の研究活動として、三重大学眼科外来で対象症例の登録およびデータ収集をさらに進めた。これにより、自己眼圧測定器の利便性と効果を詳細に検証し、その結果を学会発表や論文にて引き続き発信することを計画している。 さらに、オンライン診療における患者の利便性を向上させるため、クラウドサービスを活用した自己眼圧測定器の使用感と効率性に関する研究も行った。Icare Export、アイケアフィンランド社製の専用ソフトまたはアプリをインストールしたPCやタブレット(スマートフォン)を介して、患者が自宅で簡単に眼圧を測定できるシステムの実用性についても評価した。 また自己眼圧測定器以外の眼科検査機器に関しても、その使用感および再現性、信頼性に関するエビデンスの構築を目指しており、アンケート調査や追加研究の準備を進めた。特に、オンライン診療における視野検査計や家庭用眼底光干渉断層計、スマートフォンを使用した外眼部の診察など、新しい技術の有用性を検証するための情報収集を継続している。 今後、家庭や診療所でのオンライン診療の可能性をさらに探り、D(Doctor) to P(Patient) with D(Doctor) or N(Nurse)という形式で、専門医や看護師が遠隔から患者の健康管理を支援できるシステムの実現を目指す。これらの研究活動を通じて、眼科領域におけるオンライン診療の推進に貢献し、その成果を社会に発信していく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通りに、研究をおこない、オンラインで眼圧測定、評価をおこなう症例登録を増加させている。
|
今後の研究の推進方策 |
引き続き、オンライン診療でおこなう予定である、自己眼圧測定器の再現性・信頼性に関するエビデンスの構築を目標とし、学会、論文報告を継続していく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
(理由):新型コロナウイルスの影響等で、国内外での調査、情報収集をおこなうことができなかったため。 (使用計画):情報収集および成果発表に使用する予定である。
|