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2023 年度 実施状況報告書

表情運動を可能にする機能性エピテーゼの研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K09868
研究機関東海大学

研究代表者

赤松 正  東海大学, 医学部, 教授 (10276850)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード機能性エピテーゼ / 眼球運動 / アイトラッキング / モーションセンサー
研究実績の概要

エピテーゼ装着患者の健側眼球運動を検知する手法についての考察:角膜反射法を用いたアイトラッキングには近赤外LEDとアイトラッキングカメラの光軸を近づけ、瞳孔を虹彩よりも明るく検出する明瞳孔法と近赤外LEDとアイトラッキングカメラの光軸を離し、瞳孔を虹彩よりも暗く検出する暗瞳孔法があり、東洋人には暗瞳孔法が適している。しかし夜間や暗い室内など、計測時の周囲環境により誤検出が起きやすい欠点がある。各種環境下でのアイトラッキングを検証し、最適なアイトラッキング手法を検討中である。2024年の期間中に発注し、完成品を被検者でトライアルする予定である。

エピテーゼに眼球運動を実装するシステム開発:眼球運動を可能にするため2軸サーボシステムを開発中である。システムを収容する患者の眼窩部の組織欠損の容積を計測し、最小で30ml、最大で270ml程度であることを確認した。システムは30ml程度の小さなものを開発する必要がある。現在、2個のサーボモーターをそれぞれポテンショメーター機構とスッテッピングモーター機構に分離して収納し、リンクを介して義眼を動かすシステムを設計中で、2024年度の期間中に発注し、完成品を被検者でトライアルする予定である。

2023年11月9日第41回日本頭蓋顎顔面外科学会における口演発表「シミュレーションガイデッド・プレシジョンサージェリー」のなかで本研究内容の一部を報告した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究で開発中の眼球運動システムを実装したエピテーゼにはかなり大きな眼窩欠損部容積を必要とする。 当初装着を想定していた容積270mlの被検者が持病により研究に参加できなくなり、別に参加可能な被検者は欠損部容積30mlと非常に小さいものを必要とするため、設計を変更している。

今後の研究の推進方策

研究予算に限りがあるため、十分な設計と検討と行っている。
現在まで、研究代表者の研究室で所有する3Dプリンター、アイトラッカー、を用いて試作検討中であるが、24年度にモデル機の完成を予定している。

次年度使用額が生じた理由

本研究で開発中の眼球運動システムを実装したエピテーゼにはかなり大きな眼窩欠損部容積を必要とする。 当初装着を想定していた容積270mlの被検者が持病により研究に参加できなくなり、別に参加可能な被検者は欠損部容積30mlと非常に小さいものを必要とするため、設計を変更している。
研究予算に限りがあるため、十分な設計と検討を行ったうえでシステムを実装したモデル機を作成したい。現在まで、研究代表者の研究室で所有する3Dプリンター、アイトラッカー、を用いて試作して検討中であるが、24年度にモデル機の完成を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] プレシジョンガイデッドサージェリー2023

    • 著者名/発表者名
      山本覚、赤松正
    • 学会等名
      第41回日本頭蓋顎顔面外科学会
  • [学会発表] プレシジョンガイデッドサージェリー2023

    • 著者名/発表者名
      山本覚、角田洋太郎、花井潮、赤松正
    • 学会等名
      第32回日本シミュレーション外科学会

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公開日: 2024-12-25  

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