研究課題/領域番号 |
22K09894
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
松井 千裕 順天堂大学, 医学部, 非常勤助手 (80815019)
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研究分担者 |
小出 寛 順天堂大学, 大学院医学研究科, 特任教授 (70260536)
水野 博司 順天堂大学, 医学部, 教授 (80343606)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 化学療法誘因性末梢神経障害 / 脂肪組織由来幹細胞 / 神経細胞 / 抗がん剤 |
研究実績の概要 |
これまでにマウスの神経細胞を購入し、培養を行った上で、化学療法誘因性末梢神経障害を発症させる著明な抗がん剤のうち、パクリタキセル、ドセタキセル、シスプラチンを反応させて、化学療法誘因性末梢神経障害のin vitro modelとした。 モデル論文を参考に調整を行ったが、適切な濃度の抗がん剤投与プロトコルを作成するのに時間がかかった。結果的にコントロールが難しい薬剤を省いて、現在パクリタキセルでの実験を行っている。
抗がん剤でダメージを与えた神経細胞に対し、脂肪組織由来幹細胞培養上清を添加して、その回復を現在確認しており、b-FGF添加を行った脂肪組織由来幹細胞培養上清に関しても反応を確認している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
抗がん剤を用いて、神経細胞が死なない程度にダメージを与える状態を作る、という化学療法誘因性末梢神経障害モデルの条件を達成するのに非常に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
脂肪組織由来幹細胞の培養上清も十分に準備できており、ようやく化学療法誘因性末梢神経障害モデルも安定して作成できるようになってきたため、今後実験を重ねていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
現在実験は進行中であり、神経細胞の培地が特に多く必要となること、脂肪幹細胞やその培地も購入が必要であること、今後実験結果を英文論文にしていくための投稿費用が必要であること、研究成果を海外学会に発表していくための参加費などの資金が必要であるため。
また2023年度に余った金額に関しては、神経細胞の取り扱いが難しく、抗がん剤刺激のためのプロトコルの確立に時間を要したため、本実験を2024年度に行うべく余った額を細胞、試薬の購入に充てる予定である。
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