研究課題/領域番号 |
22K09961
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高橋 直紀 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80722842)
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研究分担者 |
多部田 康一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (20401763)
谷口 浩二 北海道大学, 医学研究院, 教授 (20627020)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 歯周医学 / 大腸がん / 歯周病原細菌 |
研究実績の概要 |
様々な外来病原因子に晒される腸管粘膜は,生体防御の最前線として宿主-微生物間の均衡を保つことで、腸管の恒常性維持に重要な役割を果たしている.その恒常性の破綻によって局所での炎症誘導や組織損傷が引き起こされる結果,炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)や大腸がんへと発展することが知られている。 大腸がん研究においては,細菌や宿主細胞,非細胞成分から構成されるがん組織周囲における特徴的ながん微小環境が病態形成・進展に大きく関与することが報告されている。主要な歯周病原細菌のひとつであるF. nucleatumは,大腸がん関連細菌として数多くの報告があるが、他の歯周病原細菌によるがん微小環境への影響の詳細は明らかでない. そこで本課題の目的は、実験的大腸がんモデルマウスを確立して、各種歯周病原細菌の影響とそのメカニズムをin vivoとin vitroで解析することで、口腔細菌を標的とした新たな大腸がん予防法やリスク診断への発展応用を将来的に目指すことである. 前年度確立したAOM/DSS実験的大腸がんモデルマウスにおいて、歯周病原細菌の口腔内投与を行い、大腸がん重症度への影響を、免疫学的および分子生物学的手法にて解析した。その結果、主要な歯周病原細菌のひとつであるP.gingivalis投与が大腸がんを重症化させることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
DSS/AOM誘導性大腸がんモデルマウスにおける歯周病原細菌の影響を確認することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
DSS/AOM誘導性大腸がんモデルマウスにおける歯周病原細菌の影響について、そのメカニズムをin vivoとin vitroで解析する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度予定している論文投稿にあたり、近年の掲載料高騰を踏まえて、一部実験計画を縮小化したため。
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