研究課題/領域番号 |
22K10010
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
古賀 千尋 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (80258417)
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研究分担者 |
米田 雅裕 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (10253460)
大曲 紗生 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (30910236) [辞退]
谷口 奈央 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (60372885)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 枯草菌 / 口臭 / プロバイオティクス |
研究実績の概要 |
消毒薬や抗生物質にかわる方法としてプロバイオティクスを用いた研究を大手製薬会社と共同で行っている。その中で乳酸菌のひとつであるEnterococcus faecium WB2000がin vitroでのバイオフィルム抑制効果を示すことを示した。また、口臭患者にLactobacillus salivarius WB21 を含むタブレット やオイルを摂取させると口腔内状態が改善し、口臭が減少することを報告した。 さらに、申請者らはL. salivarius WB21株含有タブレットの口臭抑制効果をdouble-blind, randomized, placebo-controlled crossover trial によって確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
他の業務に時間を取られ、予定の研究が十分に実施できていない。
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今後の研究の推進方策 |
口腔細菌叢改善に加え、即効的なVSCs抑制を可能にする方法を検討する。納豆菌に代表される枯草菌はプロバイオティクス効果を有しており、口腔細菌叢改善による持続的口臭抑制効果が期待される。また近年、枯草菌由来の界面活性物質surfactinに強力なVSCs消去作用があることが明らかになり、即効的口臭抑制効果も期待される。枯草菌生菌およびsurfactinを用いた基礎研究、動物実験および臨床研究を組み合わせて口腔細菌叢改善効果とVSCs抑制を確認する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの影響で出張が制限されたため旅費の支出が減少した。次年度、学会出張予定。
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