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2022 年度 実施状況報告書

咀嚼機能の低下が動脈硬化性疾患発症に及ぼす影響についての大規模縦断研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K10054
研究機関大阪大学

研究代表者

高阪 貴之  大阪大学, 大学院歯学研究科, 助教 (40755360)

研究分担者 小久保 喜弘  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 特任部長 (20393217)
小野 高裕  新潟大学, 医歯学系, 教授 (30204241)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード歯学 / 循環器・高血圧 / 衛生 / 老化
研究実績の概要

本研究は、国立循環器病研究センター健診部による循環器コホート調査である「吹田研究」を母体として進めている。令和4年度は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受け、歯科検診を予定通り実施することができず、歯科検診者数は0名であった。
これまで収集した歯科健診データの合計は、ベースラインデータが2339名、フォローアップデータが1473名となる。これらのデータを用い、歯周病や咀嚼能力と、動脈硬化やメタボリックシンドロームなどの動脈硬化系疾患との関連について、以下の課題について解析を行い、明らかにすることができた。
吹田研究の医科健診を受診した3771名を対象にアンケート調査を行い、歯数とメタボリックシンドロームとの関連について検討した。その結果、残存歯数が20歯以上の者は19歯未満の者と比較して、メタボリックシンドロームの罹患率が高いことが明らかになった。
また、吹田研究の医科健診および歯科健診を受診した1472名を対象に、歯周病と動脈硬化との関連について検討した。その結果、歯周病に罹患している者は罹患していない者と比較して、動脈硬化の指標である頸動脈内膜中膜複合体(intima-media thickness)が肥厚していることが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりデータ収集は遅れているものの、これまで蓄積したデータを解析することで、おおむね順調に研究成果が得られていると考える。

今後の研究の推進方策

現在所有しているデータを用いて、解析を続ける。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により健診が予定通り進まず、物品が一部不要となった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Tooth Loss Related with Prevalence of Metabolic Syndrome in a General Urban Japanese Population: The Suita Study2022

    • 著者名/発表者名
      Ono Takahiro、Kato Satoshi、Kokubo Yoshihiro、Hasegawa Yoko、Kosaka Takayuki、Maeda Yoshinobu、Okamura Tomonori、Miyamoto Yoshihiro、Ikebe Kazunori
    • 雑誌名

      International Journal of Environmental Research and Public Health

      巻: 19 ページ: 6441~6441

    • DOI

      10.3390/ijerph19116441

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Relationship between carotid intima‐media thickness and periodontal disease in a Japanese urban population with and without hypertension: The Suita Study2022

    • 著者名/発表者名
      Kida Momoyo、Kokubo Yoshihiro、Kosaka Takayuki、Ono Takahiro、Maeda Yoshinobu、Watanabe Makoto、Miyamoto Yoshihiro、Ikebe Kazunori
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Periodontology

      巻: 50 ページ: 265~275

    • DOI

      10.1111/jcpe.13740

    • 査読あり
  • [学会発表] 咀嚼能力と全身の健康との関わり2022

    • 著者名/発表者名
      高阪貴之
    • 学会等名
      日本老年歯科医学会第33回学術大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 臨床アウトカムとしての咀嚼機能評価の重要性2022

    • 著者名/発表者名
      高阪貴之
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会第131回学術大会
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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