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2022 年度 実施状況報告書

口腔機能運動によって変動するヒト生体脳の神経代謝物質の可視化

研究課題

研究課題/領域番号 22K10083
研究機関岩手医科大学

研究代表者

小林 琢也  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (50382635)

研究分担者 中谷 敬明  岩手県立大学, 社会福祉学部, 教授 (60438083)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード口腔機能 / 脳活動 / 脳機能 / fMRI / MRS
研究実績の概要

本研究では、ニューロンの消失やニューロン機能の低下を反映していると考えられている脳内伝達物質(N-acetylaspartate (NAA))や興奮性神経伝達物質(Glutamate:グルタミン酸)に着目し、ヒト生体脳で口腔機能活動によって脳血流量が変化する脳部位で代謝物質の変動を計測し、口腔機能活動が脳機能活動に及ぼすメカニズムを明らかにすることを目的に行っている。研究期間中には以下の3つの実験系を実施する予定である。
1)超高磁場7T-MRIを用いて磁気共鳴機能画像法(fMRI)で口腔機能時(咀嚼、舌運動、嚥下運動)による脳の機能局在を同定と同定された脳部位での機能結合解析を行い脳領域間の機能結合の強さを明らかとする。
2)強く機能結合している脳部位を関心領域(運動野、海馬、視床、大脳基底核、前頭前野の予定)とし、生体内における代謝産物を非侵襲的に測定する。
3)関心領域間での代謝物質の輸送が行われていると仮定し、口腔機能前と後の脳内代謝物質の変化を1H-MRS撮像を行い検討する。
これまで、被検者の抽出を行い①患者評価:基本情報 / OHIP / 満足度・咀嚼評価 / 栄養状態の確認。②口腔内診査:義歯診査 / 顎堤診査 ( 日本補綴歯科学会診査用紙 )③口腔機能評価:顎運動分析装置 / 筋電図 / 咀嚼能力 (グルコースグミ) / 摂取可能食品評価 / 咬合力 (T-scan)を行い基礎的なデータの収集を行ってきた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

Covid-19の影響により実験施設の使用制限があり研究の遅延が生じている。

今後の研究の推進方策

本研究の第2段階である研究協力者に対して超高磁場7T-MRIを用いて磁気共鳴機能画像法(fMRI)で口腔機能時(咀嚼、舌運動、嚥下運動)の脳機能画像撮像を行い、口腔機能時の脳の機能局在を同定と同定された脳部位での機能結合解析を行い脳領域間の機能結合の強さを明らかとする。

次年度使用額が生じた理由

Covid-19による実験施設の使用制限があり、予定していた施設利用費の繰り越しを行ったため。

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公開日: 2023-12-25  

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