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2023 年度 実施状況報告書

絆ホルモンによる認知機能低下抑制機序の解明 幸せな人生100年時代の実現

研究課題

研究課題/領域番号 22K10089
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

都築 尊  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (70330967)

研究分担者 鍛治屋 浩  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (80177378)
後藤 加寿子  福岡医療短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (60389418)
堤 貴司  福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (70736652)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードオキシトシン / 口腔粘膜刺激 / 認知症
研究実績の概要

昨年に引き続き、アミロイド前駆タンパク(APP)を過剰発現する遺伝子ノックインマウス(AppKI(3))マウスより血液を採取し、オキシトシン ELISAキット(和光純薬)を用いて血中オキシトシン濃度を測定した。6か月齢は2か月齢とくらべてオキシトシン濃度が低下している傾向がみられているが、技術面に問題があり、まだ確定的なデータではない。
認知症の病態として、IL-1βなどの炎症性サイトカインによる神経炎症により、脳内の免疫担当細胞であるミクログリアが過剰に活性化する、あるいは逆に機能不全に陥ることがわかっている。ミクログリア細胞は中枢神経系のグリア細胞の一つで中枢の免疫担当細胞として知られ、中枢神経系に存在する常在性マクロファージとも呼ばれる。われわれは、C57BL/6マウス由来ミクログリア細胞(SIM-A9)を用いて、IL-1β刺激(10~30ng/ml)によるTau46、KLK7ならびにpositive controlとしてIba-1のqPCRおよびwestern blottingによるmRNA, タンパク発現を調べた。現在のところ、IL-1β刺激によりTau46、KLK7の発現上昇傾向が見られている。同結果は免疫組織学的検討においても一致する傾向があることを確認している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

遺伝子ノックインマウスの飼育エリアから寄生虫が検出され、全処分となった。脳組織と血液は採取して凍結保存しているが、かなりの時間をロスした。再度、遺伝子ノックインマウスを育てる必要があり、現在順調に継代している。
western blottingでの抗体選択に問題があり、抗体を変更することで解決した。ELISAにおいては、キャリブレーションカーブがいまだ安定せず、難航している。

今後の研究の推進方策

行動実験を合わせて行ってゆく。遺伝子ノックインマウスを用いて、コントロール、抜歯群、抜歯後粘膜刺激群に分けて、3か月、6か月で行動実験(8方向迷路、新奇物質探索試験)を行う。行動実験に用いるマウス行動追跡画像解析装置を購入し、準備は完了している。
マウス海馬由来神経細胞(富士フィルム和光純薬)の細胞準備を行う。オキシトシンレセプターの有無を確認する。

次年度使用額が生じた理由

遺伝子ノックインマウスの飼育舎から寄生虫が検出され、全処分となったため、処分前の脳と血液の試料採取にかなりの時間を要した。そのため行動実験がまだ行われていない。

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公開日: 2024-12-25  

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