研究課題/領域番号 |
22K10091
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
吉田 和也 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (90263087)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ボツリヌス毒素 / ボツリヌス治療 / 顎関節症 / ブラキシズム / 咀嚼筋痛 / 顎口腔ジストニア / 顎顔面痛 / 慢性疼痛 |
研究実績の概要 |
まず最初に、顎関節症、ブラキシズム、顎顔面痛、三叉神経痛、ジストニア、ジスキネジア、その他の不随意運動に対するボツリヌス治療に関する文献をすべて検索し、その内容を検討した。その結果は総説としてまとめ発表した。 また、客観的評価のスケールであるOMDRS(Oromandibular Dystonia Rating Scale)の顎口腔ジストニアへのボツリヌス治療における有効性について検討した。各患者の症状に応じて咀嚼筋および舌筋にボツリヌス治療を行った。顎口腔ジストニア評価スケールOMDRSを用いて治療前後で症状と生活の質を評価した。当科で診断した顎口腔ジストニアの患者408例(女性;262例,男性;146例; 平均年齢; 52歳)。OMDRSの合計スコアは治療前の149.1から治療後に57.6となり、有意に(p<0.001)減少した。平均改善率は 63.1%であった。OMDRSで評価したすべてのサブスケール (重症度,障害度,疼痛)および患者評価による問診票スコア(全般、食事、構音、審美性、社会/家族生活、睡眠、焦燥感、気分、心理社会的機能)は治療後に有意に(p<0.001)減少した。ボツリヌス治療は顎口腔ジストニアに対してきわめて有効であり、OMDRSは患者の健康関連の生活の質の治療後の変化を客観的に評価できることが示唆された。 顎関節症やブラキシズムの症例にもボツリヌス治療を行い、データを増やしているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
顎関節症やブラキシズムの症例にもボツリヌス治療を行い、データを増やしているところである。
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今後の研究の推進方策 |
今後、さらに顎関節症やブラキシズムの症例にもボツリヌス治療を行い、データを増やしていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVIDの影響で学会出張費がかからなかったため、次年度使用額が増えた。
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