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2022 年度 実施状況報告書

ハイフレックス型授業の補綴学習効果を解明するランダム化比較試験

研究課題

研究課題/領域番号 22K10094
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

若林 則幸  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00270918)

研究分担者 笛木 賢治  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30334436)
稲用 友佳  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (50802302)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワードハイフレックス型授業 / ランダム化クロスオーバー比較試験 / 部分床義歯補綴学
研究実績の概要

ハイフレックス型授業は,平時においては面接授業,パンデミック下では同期型オンライン授業,さらに時間と場所を選ばないオンデマンド授業を並行して提供する手法として,その学習効果の検証が待たれている.
申請者らは授業方法としての反転授業の有効性を,ランダム化比較試験の結果を基に報告したが,本課題はこの研究成果を発展させ,ハイフレックス型授業における面接,遠隔,オンデマンドそれぞれの学習効果をランダム化クロスオーバー試験により検証し,効果の背景因子を多変量解析から明らかにする.
2022年度は本研究を倫理審査委員会に申請し,承認された.またUMINへの登録も行った.2022年に本学歯学科4年生の学生を対象として,「部分床義歯補綴」でハイフレックス型授業を実施した.学生をランダムに3群に割付け,3群が別の順序で面接授業・遠隔授業・オンデマンド授業を受けた(クロスオーバーデザイン).全9回の授業を3回ごとに分けて,各々の授業を順に行った(例:第1~3 回が面接授業,第4~6回が遠隔授業,第7~9 回がオンデマンド授業).学習効果の評価として,3回の授業ごとにTBLを実施し,知識レベルと臨床推論レベルの評価を行った.全授業終了後に期末試験を行った.各授業形式の学習意欲に関してアンケートを行った.学習履歴は授業の出席・遅刻・欠席の状況,面接及び遠隔授業における発言回数,,e-Learning システムの閲覧日時・時間・回数から記録した.2022年度のデータ採得までは問題無く終了した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2022年度は本学統合教育機構倫理審査委員会に「ハイフレックス型授業の補綴学習効果を解明するランダム化比較試験」を申請し,受理された.UMIN登録も行った.
部分床義歯補綴学を履修する2022年度の歯学科4年生に対し,ランダム化割付を行って研究を開始した.3 群(A/B/C 群)にランダム割付を行った.授業を第1~3 回,第4~6回,第7~9 回に分け,A 群は各々を面接→遠隔→オンデマンドの順に,B 群は遠隔→オンデマンド→面接の順に,C 群はオンデマンド→面接→遠隔の順に授業を受けた.授業終了後に学習履歴,学習効果,学習意欲の評価を行った.研究参加に同意を得られた46名の学生を対象として,今年度のデータ採得まで終了した.

今後の研究の推進方策

2022年度のデータ採得で大きな問題は発生していない.したがって2023・2024年度も同様に,歯学科4年生を対象に同じデザインでデータ採得を進める予定である.データがそろい次第,研究成果を報告する.

次年度使用額が生じた理由

2022年度本大学に,ハイフレックス型授業のためのシステムが導入されたため,当初必要と思われたハイフレックス導入のための機器の購入を見送った.初年度研究実施で,必要な機材や人材の確保など課題も出てきたので,次年度は新たに導入予定である.

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公開日: 2023-12-25  

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