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2022 年度 実施状況報告書

睡眠時ブラキシズムに対するスプリントの効果:グラインディングとクレンチングの違い

研究課題

研究課題/領域番号 22K10102
研究機関九州大学

研究代表者

築山 能大  九州大学, 歯学研究院, 教授 (10236870)

研究分担者 大木 郷資  九州大学, 大学病院, 助教 (10803463)
木原 優文  九州大学, 大学病院, 講師 (40419536)
荻野 洋一郎  九州大学, 歯学研究院, 准教授 (50380431)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード睡眠時ブラキシズム / オーラルアプライアンス / スプリント / グラインディング / クレンチング
研究実績の概要

本研究は、睡眠時ブラキシズムに対してスタビライゼーションアプライアンスおよび咬合面を被覆しないプラセボアプライアンスを適用するランダム化比較試験(RCT)を行うことにより、睡眠時ブラキシズムの筋活動成分(グラインディング、クレンチング)ごとに、オーラルアプライアンスによる減弱効果を判定することを主要目的とする。
2022年度は、上記目標を達成するための基盤として、まず、被験者の選択およびリクルートするための方法の確立のため、事前の問診、臨床診察(研究参加の可否のためのスクリーニング、睡眠時ブラキシズムの臨床診断、現病歴、既往歴等の聴取、口腔内診察、支障度の把握、顎機能障害の検査など)について各項目を検討し、採取すべき項目を確定した。また、研究内容の説明、インフォームドコンセント、研究参加同意書への署名についても、説明文書を規格化した。
次に、質の高いデータ収集を行うための手法について以下の検討を行った。過去の報告や国内外の研究者との意見交換で得られた情報を参考に、アプライアンス装着前後の口腔内診察および顎機能の検査(疼痛、開口距離、顎運動障害、咀嚼筋と顎関節の圧痛、顎関節雑音、生活支障度、口腔関連QoLなど)、質問紙等を用いた主観的項目の収集方法、アプライアンスの材料、形態、製作法など、および、睡眠時ブラキシズム測定装置の整備ならびに測定手順(携帯型筋電図測定装置による睡眠時ブラキシズムの記録、特に、2日間連続測定、右側咬筋の筋電図)の確立など、本研究で用いる研究手法を検討し、規格化した。
このような手順を踏まえた上で、睡眠時ブラキシズムがあると臨床診断された研究参加者7名を選択し、定められた手順でデータ収集を行い、データの予備的な解析を行った。現時点で、得られたデータは、科学的に問題のない質を有すると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

目標としていた被験者数には届いていないものの、客観的指標に用いる測定装置の整備および測定手順の確立、質問紙等を用いた主観的項目の収集方法など、本研究で行う研究手法を確立できた。2022年度も引き続き新型コロナウィルス感染対策を徹底する必要があり、測定装置、特に精密電子機器の消毒および取扱いに苦慮した。

今後の研究の推進方策

バイアスを最小限にし、データの回収率を低下させないために、疼痛、開口距離、顎運動障害、咀嚼筋と顎関節の圧痛、顎関節雑音などの検査項目については、手順をマニュアル化した上で検査者のトレーニングおよびキャリブレーションを実施し、データの記録を確実に行うための対策を講じる。また、データの欠落による信頼度の低下を防止するため、測定項目に不備が認められた際の再測定や質問紙の郵送、返信による回収などを行い、可能な限りデータの欠落が生じないようにする。また、本研究においては研究参加者自身に行っていただく手順がやや複雑なため、研究参加への説明を懇切丁寧に行い、研究参加者の積極的な増加を図る。

次年度使用額が生じた理由

2022年度も引き続き新型コロナウィルス感染対策に伴う診察・検査手順の複雑さにより、研究参加者のリクルートにやや支障が生じた。その結果、必要な機材等の購入を一部控えることとなったため。
[使用計画]
研究分野間で綿密な調整を行った上で、研究参加者のリクルート、データ収集、データ解析をスムーズに実施する方策を講じる。引き続き、新型コロナウィルス感染症対策を十分に講じた上で、研究参加者のリクルートを積極的に行い、研究参加者の増加を図る。

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公開日: 2023-12-25  

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