研究実績の概要 |
DCE- MRIを撮像した口腔扁平上皮癌患者のリスト作成・CI curveの評価 2012年10月1日から2022年03月31日までに、岡山大学病院で病理学的に口腔扁平上皮癌と診断された患者の中で、術前にDCE-MRIの撮像がなされていた72名の患者を対象として抽出した。撮像機器はMAGNETOM Skyra (SIEMENS) 3.0T , MAGNETOM Verio (SIEMENS) 3.0T , MAGNETOM Prisma (SIEMENS) 3.0T , MAGNETOM Aera (SIEMENS) 1.5T, Achieva(Philips)1.5Tの5機種で実施されていた。病変のTNM分類は、DCE-MRIで関心領域の設定が可能なT1~T3とし、(T4は周囲組織への浸潤により、組織の正しい信号を評価できない可能性があるため。)金属アーチファクト、モーションアーチファクトのある患者を除外したところ、44例(男性24人、女性20人、年齢範囲:16~88歳 平均年齢67歳)の患者が含まれた。機種毎の患者数はSkyra:28例、Verio:5例、Prisma:2例、Aera:6例、Achieva:3例であった。 上記対象群のDCE-MRIの画像上で、病変内部に関心領域をとり、関心領域内の経時的な信号強度(SI)を計測。時間ごとのSIからCIを算出(CI = 造影後のSI - 造影前のSI / 造影前のSI)し、CI curveを描くことで造影剤の取り込み率における経時的変化の評価を行う。CI-max;最大造影効果, CI-peak;CI-max×0.9, CI-gain;最大造影効果増加率, T-max;最大造影効果時間 など、複数パラメータを現在解析中である。
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