研究課題/領域番号 |
22K10165
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
坂本 洋右 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (50451745)
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研究分担者 |
伊豫田 学 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (40431746)
笠松 厚志 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60375730)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 抗癌剤耐性 |
研究実績の概要 |
本研究では「Heterogeneity」に焦点をあて,各種抗癌剤に耐性を示した細胞亜集団(クラスタ)を抽出し,各クラスタに特徴的な遺伝子の検索・抽出を行う計画である.具体的には各クラスタ共通の遺伝子もしくは上流遺伝子に着目して,多角的な解析を行うことにより,抗癌剤耐性に共通する制御薬剤の同定とならびにそれを応用した治療法の開発を目指すものである。本年度は, シスプラチン耐性細胞株における「Heterogeneity」の検出を行うべく細胞数や条件を検討したが、in vitroにおける細胞株では検出および解析が困難であることが判明した。そのために、ゲノム領域で抗癌剤耐性や感受性に関与する不均一性はないか検討すべく、ATAC-seq解析を行い詳細な検討を行った。シスプラチンの作用時間によって変化するゲノム領域を同定し、シスプラチン作用によって変化するゲノム領域は、時間によって不均一な変化を示した。それに伴う、転写因子候補も同定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
シスプラチン耐性細胞株における「Heterogeneity」の検出条件設定に時間がかかった。そのため, 計画を一部修正し, 抗癌剤(シスプラチン)の感受性やIC50算出を口腔癌細胞株で実施したのちに、シスプラチン応答に関するゲノム領域の不均一性を検索・同定するために、ATAC-seq解析を行ったため。
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今後の研究の推進方策 |
抗癌剤作用によって不均一に変化するゲノム領域の詳細をさらに検索し、抗癌剤耐性に関与するゲノム変化および転写因子・候補遺伝子を同定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度の消耗品購入などに使用する。
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