研究課題/領域番号 |
22K10176
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
久米 健一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (60650067)
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研究分担者 |
杉浦 剛 東北大学, 歯学研究科, 教授 (40322292)
高田 耕児 富山県産業技術研究開発センター, その他部局等, 主任研究員 (40530621)
比地岡 浩志 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 講師 (70305150)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 口腔癌の転移 / miRNA / ctDNA / CTC |
研究実績の概要 |
当科は過去の報告で健常者40名と口腔がん患者40名より血液サンプルを採取し、健常者と口腔がん患者との間で発現に差を認めた14種類のmiRNAを同定した。さらにこの14種類のmiRNA の中で6種類のmiRNAを組み合わせ、感度、特異度とも最も高くなるようにmiRNAを組み合わせた計算式をmiRNA indexとして口腔がん患者群と健常群を区別できるスクリーニングツールとして良好な診断精度を持つことを報告している。本研究では口腔がんの頸部リンパ節転移を持つに対象を絞って術前、術後、外来での長期経過観察中にも血液サンプルを収集した。2022年4月〜2023年9月までで血清を回収できた全OSCC患者数は33名であった。しかし、継続して血液採取ができており、他の悪性腫瘍を持たず、放射線化学療法などで病変部が修飾されていない患者を除くと研究対象患者は24名であった。一次転移(予防的に頸部郭清を行ったところ転移リンパ節が見つかった症例)16症例について上記の14種類のmiRNAを調べたがAUC 70%を超えるものはなく、最大でもmiRNA 22の56.4%であった。後発転移についても上記の14種類のmiRNAをそれぞれ調べたが、こちらもAUCが70%を超えるものがなく、最大でもmiRNA144の63.3%であったことより、一次転移、後発転移に対するスクリーニング検査として期待できる結果は得られなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究実績の概要の欄にも記載したが、当初予定した実験デザインとは異なった結果となったため、進捗状況としてはやや遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
新たなテーマの模索としてOSCCにおける内因性コントロールmiRの確立を予定している。これは収集した血液サンプルを無駄にすることなく行えるテーマであり、食道がんで先行研究があるため、同じ粘膜のがんである口腔がんでも汎用できるのではないかと考えている
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次年度使用額が生じた理由 |
臨床に時間を取られ、予定の研究が進まなかったことといまだにコロナ禍による物品の流通不足による必要な道具が揃えられなかったことによる。 本年度もどのようになるかは分からないがなるべく早めに必要物品をリストして早めに購入し、研究を進めていくようにする予定である。
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