研究実績の概要 |
我々の先行研究で同定した唾液腺由来口腔扁平上皮癌のマーカー(Prolactin-induced protein, KIAA0826, Lactotransferrin, Deleted in malignant brain tumors 1, WAP four-disulfide core domain 2, Mucin 7, salivary, N-acetylated alpha-linked acidic dipeptidase 2, Cholinergic receptor, muscarinic 3, Leukocyte immunoglobulin-like receptor, subfamily B).骨髄幹細胞由来口腔扁平上皮癌のマーカー(High: KRT8, ABCC3, GCLC, RYBP, TMEM97, SLC1A3, IRS2;low:KYNU, CSAG2///CSGA3, CDA,CCL21)を用いて,マイクロアレイ解析で口腔扁平上皮癌の発生母細胞を同定している.上記マーカーを用いて対象症例が唾液腺幹細胞由来か,骨髄幹細胞由来か,それ以外(上皮幹細胞由来)かを診断し,治療方針の決定を検討している. また,動物実験に関しては.まず,B6D2F1(旧BDF1)系統マウスから骨髄細胞を採取し,T細胞除去処理を行い,細胞数を算定し,1×107/mlに調整し,24時間以内にレシピエントマウスの尾静脈内へ5×106個(500μL)の骨髄細胞を経尾静脈により移植する手技の確立を目指している.
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