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2022 年度 実施状況報告書

口腔および口蓋扁桃マイクロバイオームが慢性腎臓病に及ぼす包括的メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K10337
研究機関新潟大学

研究代表者

葭原 明弘  新潟大学, 医歯学系, 教授 (50201033)

研究分担者 成田 一衛  新潟大学, 医歯学系, 教授 (20272817)
杉田 典子  新潟大学, 医歯学系, 助教 (30313547)
宮本 茜  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (20867775)
諏訪間 加奈  新潟大学, 医歯学系, 助教 (00722183)
新美 奏恵  新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (20397136)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード糖尿病性腎症 / 歯周病 / う蝕
研究実績の概要

歯周病等口腔疾患が多様な全身疾患に関連することが明らかになってきた。そんな中、わが国の成人8人に1人が慢性腎臓病(CKD)患者となっている。IgA腎症や糖尿病性腎症の発症・進行には口腔および口蓋扁桃マイクロバイオームを介したホストの自然免疫応答の変容が関与していると考えられる。また、口腔疾患やCKDには環境因子や遺伝的因子等多くの交絡要因が存在している。因果関係の検証には関連要因の特定に加え、それぞれの相互作用についても検証する必要がある。本調査では、IgA腎症および糖尿病性腎症患者を対象とし、口蓋扁桃、歯周病およびう蝕罹患組織の関連性、およびう蝕や歯周病治療を実施した場合のCKDの改善効果について検証することを目的としている。
初年度の調査では、研究班で打ち合わせ会を実施した。新潟大学医歯学総合病院腎・膠原病内科を受診し,IgA腎症、および糖尿病性腎症と診断された患者を対象に歯科受診の流れを整備した。
その結果、糖尿病性腎症の患者で歯科疾患治療も合わせて実施した47名のデータを取得した。さらに同時期、糖尿病性腎症に罹患し新潟大学医歯学総合の病院を受診したが歯科は受診しなかった106名のデータも取得した。歯科を受診した47名のうちう蝕治療を目的といていたものが9名であった。そのいずれもがC3またはC4の重度う蝕を所有していた。
関連データとして、年齢、性別に加え、HbA1C、eGFR、血中クレアチニン、尿潜血反応、U-TP/Crの測定値を取得した。今後身長、体重も含めたデータの整理を進め、分析に結びつくよう検討していきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

腎臓内科との打ち合わせが終了し、糖尿病性腎症の患者の関連データを取得しはじめたので順調と判断した。

今後の研究の推進方策

まずは今年度取得した患者データの分析を進めたい。
その評価を踏まえ、調査の方向性を確定していきたいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

今年度血清データの測定を外注したが想定した金額より安く納めることができたので次年度に継続することとした。次年度の研究において物品購入等に当てる予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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