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2022 年度 実施状況報告書

病院情報システムを活用した臨床試験データ品質管理手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K10360
研究機関名古屋大学

研究代表者

鍬塚 八千代  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (00720509)

研究分担者 寺倉 精太郎  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40625141)
今泉 貴広  名古屋大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40867769)
山下 暁士  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (50750501)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード病院情報システム / データ標準化
研究実績の概要

病院情報システム (Hospital Information System, HIS) には、文字情報である医師記録以外に多くの情報が標準化されたデータとして格納されている。HISから転記を経ずに直接的に得られる構造化されたデータは、臨床試験におけるデータ品質管理に活用可能であると考えられる。本研究では、造血細胞移植分野の特定臨床研究に用いるデータ項目について、HISから直接的に活用可能なデータを抽出し再現性のある形で加工し、臨床試験の症例報告書である Electronic Data Capture (EDC) システムに入力されたデータと突合することにより、中央モニタリングにおけるデータ品質管理への利用可能性を検討する。さらに造血細胞移植レジストリに入力されたリアルワールドデータを使用し、HISから直接的に導出し加工されたデータの臨床判断の妥当性を検討する。HISにおける医療情報から機械的に直接得られるデータを臨床試験におけるデータ品質管理に活用するための方法論の確立を目指す。
当該年度は臨床試験の有害事象データを評価するために、がん領域の有害事象基準であるCommon Terminology Criteria for Adverse Events (CTCAE) に掲載される臨床検査を抽出の対象とすることとし、HISの検査項目一覧から検査値における抽出項目を選定し、抽出方法に関する調整を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当該年度は有害事象に関連するデータ項目の同定を進めたが、造血細胞移植に関連する重篤合併症と関連する病名データの選定には至らなかった。

今後の研究の推進方策

モデルとする臨床試験の収集項目を元に、移植後の重篤な合併症に関連する病名データ抽出を進め、HISにおける標準化かつ構造化された医療情報から導出可能なデータ項目を同定する。データウェアハウスからHISデータを抽出し、モデルとする臨床試験に対応させるマッピングを行い、データ変換を行うためのプログラミングを行う。
同種造血細胞移植症例のレジストリデータと、変換したHIS由来のデータを突合し、HIS導出データの臨床的な外的妥当性を明らかにする。
HIS由来のデータと臨床試験のEDCデータを突合し一致率を検証する。導出データを用いて中央モニタリングを試行し、HIS導出データを臨床試験データ品質管理に活用するための課題を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

調査目的での出張を予定していたが、コロナ禍の影響でオンラインでの学会参加が可能となり、出張費が不要となった。当初当該課題専用のコンピュータを購入予定であったが、終了した研究のコンピューターを活用することが可能となり、本年度は購入を見送った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 臨床的疑問をいかに臨床研究に繋げるか~2群の比較をテーマに考える~2022

    • 著者名/発表者名
      鍬塚八千代
    • 学会等名
      第44回日本造血・免疫細胞療法学会総会
    • 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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