研究課題/領域番号 |
22K10389
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研究機関 | 新潟県立看護大学 |
研究代表者 |
山田 恵子 新潟県立看護大学, 看護学部, 准教授 (90571323)
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研究分担者 |
住吉 智子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50293238)
佐藤 由紀子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00882797)
高橋 絹代 富山福祉短期大学, その他部局等, 准教授 (60799542)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 小児一次救命処置 / 保育士 / 窒息 / 継続教育 / 自主学習教材 |
研究実績の概要 |
保育士が単独でできるPBLS自主学習のための継続学習教材開発を目的として、初年度は、救急蘇生用のシミュレーター(リトルジュニア)4体およびベビーアン4体、AEDトレーナー1台を購入し、現状として実施されている一般向けの小児を対象とした救急蘇生教育について、共同研究者間で検証を行った。また、2022年4月に日本小児科学会に参加し、3年ぶりとなる対面での学会において、小児領域における現状の課題と本研究の意義を再確認することができた。更に、先行調査について海外のジャーナルへの投稿を行い、2022年10月にResuscitation Plusにおいて”Self-assessment of pediatric basic life support among nursery teachers in a rural area of Japan"が掲載された。その後、先行研究から年数が経過していることなどを踏まえ、改めて実態調査を行うこととし、2023年2月に県内における保育所保育士の小児一次救命処置技術の自信と関連要因の探究というタイトルで調査研究を実施した。全島の公立保育所15か所、公立へき地保育所2か所、私立保育所7か所へ依頼し保育士223名を対象にアンケート調査を配布した。回収は113件、うち有効回答106名(有効回答率47.5%)であった。研修の受講やPBLSの基本的知識がPBLS技術の自信とどのような関連があるのか分析を行っているところである。この結果については、2023年9月に日本ルーラルナーシング学会にて発表を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
小児一次救命処置の現状の教育方法について共同研究者間で検証ができたこと、先行研究について海外のジャーナルへ投稿できたこと、現状調査として調査研究が実施でき分析に着手していることから、おおむね順調に経過している。
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今後の研究の推進方策 |
現在、1カ所の現状調査の分析を進めており、国内の学会で発表予定である。また、調査数が少数であったことから、別のエリアにおける調査を進行中であるため、両方の結果が揃った時点で、へき地エリアと地方都市エリアの差異について明らかにし、学会発表および海外ジャーナルへの論文化を進めたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
ほぼ予定通り使用したが、一部次年度への繰り越しとして、調査分析に係る補助研究者の人件費に使用する予定である。
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