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2023 年度 実施状況報告書

AIを用いた入院日数管理支援システムの開発-消化器癌の周術期DPCデータ探索

研究課題

研究課題/領域番号 22K10407
研究機関社会福祉法人恩賜財団済生会(済生会保健・医療・福祉総合研究所研究部門)

研究代表者

丸山 常彦  社会福祉法人恩賜財団済生会(済生会保健・医療・福祉総合研究所研究部門), 済生会保健・医療・福祉総合研究所研究部門, 客員研究員 (20731045)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード診断群分類包括評価データ / DPC / 人工知能 / 機械学習 / 胃癌 / 周術期 / 特徴量 / 術後入院期間
研究実績の概要

診断群分類包括評価(DPC)データは、患者背景と入院中に行われた全ての医療行為がレセプトコードとして記録された本邦で最大の医療データである。DPCのリアルワールドデータを対象とした機械学習による分析を行うことで、各診療行為(特徴量)の重要度が算出され、患者因子や実際の 医療行為が入院期間に及ぼした影響度が予測できる。
胃癌手術症例は26,097例、解析した入院時の因子は1433。術後入院期間に寄与する相対的重要度の最も高いのはK655-22腹腔鏡下幽門側胃切除術であった。術式ではK6572開腹胃全摘(4:数字順位)も上位に位置した。その他に「がん拠点病院の有無(2)」「病院規模(5)」の施設因子、「入院時ADLスコア(6)」「認知症高齢者の日常生活自立度判定基準(8)」「摂食・嚥下機能障害の有無(13)」の患者因子、「糖尿病(14)」「アルコール性肝炎(15)」「脳梗塞後(19)」「不安障害(20)」の併存疾患が上位の因子となった。
胃癌術後入院期間に寄与する相対的重要度の高い因子を機械学習により抽出できている。これらの因子を用いて、術後入院期間の予測モデルの構築が可能となっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

DPCデータを機械学習で解析を行い、術後入院期間を予測するモデルの開発を終了している。入院時に、その症例の入院期間が予測が可能となれば、今後の医療に大きく貢献できると考えている。

今後の研究の推進方策

現在は、胃癌術後の合併症発生の有無が、入院時の因子を用いて機械学習で予測できないか、検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ERAS の現状:リアルワールドビッグデータを用いた胃癌周術期経口開始 時期の検討2024

    • 著者名/発表者名
      丸山常彦、池澤和人、野崎礼史、小田竜也
    • 学会等名
      第39回日本臨床栄養代謝学会学術集会
  • [学会発表] 機械学習を用いて、胃癌手術症例における術後入院期間を決定する因子を抽出する2024

    • 著者名/発表者名
      丸山常彦、池澤和人、鈴木英雄、櫻井鉄也、二村保徳、小田竜也
    • 学会等名
      第96回日本胃癌学会総会
  • [学会発表] 胃癌手術症例の周術期DPCデータを用いた機械学習による入院管理支援システムの開発2023

    • 著者名/発表者名
      丸山常彦、野崎礼史、鴨志田 愛、河原将人、杉 朋幸、小田竜也
    • 学会等名
      第78回 日本臨床外科学会総会

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公開日: 2024-12-25  

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