研究課題/領域番号 |
22K10414
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大西 輝 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (60634269)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 関節リウマチ / レセプトデータベース / 単施設コホート研究 / 多施設共同レジストリー |
研究実績の概要 |
レセプトデータベースは、データの規模が大きく、一般化可能性が高いが、測定項目の設定が限られ、対象者・アウトカムの測定の妥当性に注意を要し、交絡やバイアスの対処が困難である。多施設共同レジストリー研究は測定項目の設定において自由度が高く、対象者・アウトカムの測定の妥当性が確保されやすく、交絡・バイアスに対処しやすい一方、データの規模が中等度で、悉皆性の確保が困難である。単施設コホート研究は背景機序に迫ることのできる、高価だが特殊な検査を実施ししやすい一方、データの規模は小さく、一般化可能性に限界がある。レセプトデータベースと多施設共同レジストリー、単施設コホート研究は、単一での使用には限界があり相補的に利用されるべきである。また、関節リウマチ患者では健常者に比べ、各種合併症の発生割合が高く、予後不良因子として知られている。例えば、RA患者では慢性腎臓病の発症割合が高く、腎機能の悪化は心血管イベントや死亡と関連している 。しかし、合併症を併発した患者への新規薬剤の安全性、新規薬剤の合併症への発生リスク、合併症の発症予防、発症予測は十分に検討されていない。今回、RA患者における合併症の検討領域を広げ、3つの異なる研究データを有機的に利用することで、特殊な患者のアウトカムの改善に結び付けていく。①レセプトデータベースとしてMDV、②多施設共同疾患レジストリーとしては関西7大学での多施設共同大規模RAレジストリー(ANSWERコホート)、③単施設コホート研究としては京都大学リウマチセンターコホート(KURAMAコホート)を利用している。①についてはMDVのデータを取得し、データクリーニングを実施している。②については生物学的製剤、JAK阻害薬による腎機能への影響を検討中である。③については、採血・尿サンプルを取得したため、今後腎機能障害になるバイオマーカーを探索的に検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
NDBの申請に時間がかかるため。
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今後の研究の推進方策 |
NDBの申請に時間がかかるため、MDVのレセプトデータを使用して解析を行っている。
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次年度使用額が生じた理由 |
バイオマーカー測定のための検査費用を翌年度に使用するため。
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