研究課題/領域番号 |
22K10452
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
小沼 直子 日本大学, 薬学部, 助教 (70779446)
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研究分担者 |
松尾 絵梨子 (西川絵梨子) 日本大学, スポーツ科学部, 准教授 (20385983)
中島 理恵 日本大学, 薬学部, 講師 (50708667)
進藤 大典 日本大学, 薬学部, 准教授 (80748096)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 運動 / 薬局 / 健康支援 |
研究実績の概要 |
令和5年度は健康支援教材の改定と測定会を2度にわたって実施した。初年度から60名以上の地域住民が測定会に参加しており、継続した啓発活動が遂行できていることに加え、当初の目標数を達成することができた(目標数50例)。一方で、参加者は高齢女性が多く、男性や若年世代の参加率を増加させることが課題となった。測定会での結果より、ロコモティブシンドローム予備群(ロコモ予備群)は非予備群と比較して、握力の低さや体脂肪率の高さが問題点として挙げられた。さらに、意識調査の結果より、ロコモ予備群は非予備群に比べ、「体力に自信がある」と回答した割合が低い結果となった。一方で、健康測定会に複数回参加した参加者の多くは、「初回の測定会から健康への意識に変化があった」「改善に取り組んだ」と回答しており、地域薬局での継続的な健康啓発活動の重要性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
健康支援教材の改定と、継続した測定会を遂行することができた。測定会の参加者は初年度から60名を超え、計画書に記載した目標数を達成することができた(50例)。測定会に複数回参加した参加者において、身体的測定および意識調査の結果より、継続的な地域薬局の健康支援の効果も検証することができており、おおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
・活動量の測定 参加者の日常的な身体活動レベルを把握するため、令和6年度の測定会において活動量の把握に努める。 ・男性の参加率増加 昨年度からの課題である男性の参加率を増加するため、セルフエフィカシーを専門とする共同研究者と協議し対策を講じた上で、男性の参加率増加に努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品費において、初年度に購入した物品等で、令和5年度に実施した測定会や解析などを遂行することができたため、使用額の差が生じた。また、旅費についても関東圏内での学会に参加したため使用額の差が生じた。最終年度は、国際学会での発表を予定している。円安の影響に伴い当初の予算より増額が必要となる。そのため、次年度使用額は旅費に充当する予定である。
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