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2022 年度 実施状況報告書

大学病院と市中病院の初期研修後の診療・研究に関する長期アウトカム評価

研究課題

研究課題/領域番号 22K10470
研究機関東北医科薬科大学

研究代表者

亀岡 淳一  東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (30261621)

研究分担者 小林 大輝  東京医科大学, 医学部, 教授 (30769617)
菊川 誠  九州大学, 医学研究院, 准教授 (60378205)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードアウトカム評価
研究実績の概要

日本の医学教育において長期アウトカム評価(どのような人材を生み出したか)はほとんどなされておらず、我々はそのツールとしてのカルテピアレビューシステムの開発に取り組んできた。一方、日本の近年の研究力低下は深刻であり、その原因の一つに研究者の減少が指摘されている。そのような中、本邦の初期研修病院は大学病院と比べて市中病院の割合が少しずつ増えてきている。両者の長所・短所が議論されているが、研修後の診療パフォーマンスの違いや研究者志向性への影響を検討した研究はほとんどない。そこで、初期研修を大学病院と市中病院で行った場合の長期アウトカムの違いを、診療面(カルテピアレビューシステムによるパフォーマンス評価)と研究面(その後の研究への関わりを含めた全国アンケート)で明らかにすることが本研究の目的である。
5月に研究代表者・分担者が集まって研究計画を検討し、9月にカルテピアレビューの評価担当者も交えて討論した。その結果、カルテピアレビューに関しては、熟練した評価者のみでなく一般の教育関係者が評価できるような汎用化の必要性が指摘され、仮想シナリオを元に(コロナ禍で普及した)遠隔システムを駆使して信頼性・妥当性を再度検証する方針となった。全国アンケートに関しては、新専門医制度によって医師の移動が変化し複雑化しているため、対象と設問(研修後の研究者志向性を測定する指標)を再検討する方針となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

カルテピアレビューに関しては、熟練した評価者のみでなく一般の教育関係者が評価できるような汎用化の必要性が指摘され、仮想シナリオ等を元に(コロナ禍で普及した)遠隔システムを駆使して信頼性・妥当性を再度検証する方針となったため遅れた。全国アンケートに関しては、新専門医制度によって医師の移動が変化し複雑化しているため、対象と設問(研修後の研究者志向性を測定する指標)を再検討する方針となったため遅れた。

今後の研究の推進方策

カルテピアレビューに関しては、仮想シナリオを元に遠隔システムを利用して信頼性・妥当性を再度検証し汎用性を高める。全国アンケートに関しては、目的に即して対象と設問を再検討した上で実施を進める。

次年度使用額が生じた理由

2022年度に全国アンケートを実施するために予算を計上していたが、前述の理由でアンケート実施が次年度へ持ち越しになったため、次年度使用額が生じた。次年度に当初通りアンケートに使用する計画である。

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公開日: 2023-12-25  

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