研究課題/領域番号 |
22K10474
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
杉山 智美 昭和大学, 歯学部, 講師 (20433823)
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研究分担者 |
山口 真奈 昭和大学, 歯学部, 助教 (50851581)
五十嵐 悠 昭和大学, 歯学部, 助教 (80836651)
前田 昌子 昭和大学, 教養部, 准教授 (90433797)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 医療面接 / 客観評価 |
研究実績の概要 |
目的と調査対象:本年度は、対象となる臨床実習学生が医療面接の実践がどの程度行われているのか、臨床実習トレーニングを通して調査を行った。コロナ渦であり、臨床実習学生を対象とした研究であったため、サンプル数は予定数より減少したが65名の臨床実習学生を対象として調査を行った。 結果:まず、現状を把握するため、学生に対して、医療面接のトレーニングの経験の有無と、臨床実習での医療面接の経験の有無を調査した。臨床実習前に医療面接のトレーニングを行ったことがあると回答したものは約95%以上であり、ほとんどの学生が臨床実習前に医療面接に対するトレーニングを行ったことがあると回答していた。実際のトレーニングを行った時期としては、1年生~5年生までばらつきがみられたが、最も多かったのは臨床実習開始前の4年生であり、方法としては「相互実習」や「シュミレーション装置などを活用して実施した」などがあげられた。実際の臨床実習の現状を調査したところ、約75%程度の学生が実際に実習中に医療面接を実施しているが、実施した回数はほとんどの学生が5回未満であった。医療面接をよりよくするための方法として学生自身に自由記載にて回答を求めたところ、臨床実習で歯科医師の医療面接を見学する回数を増やす、練習回数を増やす、自身のできない部分を明確にする、医療面接で聴取すべき事項をきちんと学習する、などの回答がみられた。 次に、実際に医療面接のシュミレーションを行い、終了後に医療面接のフィードバックを行った。学生自身に医療面接シュミレーションの自己採点を行ったところ、60~70点の自己採点を行った学生が最も多く、教員の評価よりも低い傾向がみられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究では、臨床実習中の学生を対象として行う予定であった。令和4年度はコロナ渦であったため、臨床実習の一部変更などが生じたため、目標数の学生の対して検討を行うことや、音声の録音などが一部困難となった。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、学生実習の変更などが生じる予定がないため、録音など目標予定数のサンプルの獲得が可能であると考える。令和4年度はコロナ渦であったため、実際に学生の録音を行うことができなかったが、録音システムの改良などを行い、録音したサンプルの長さなどを録音を行いながら同時に行うことができるように改良した。また、学生自身からの情報収集を行い、学生自身のトレーニングの現状や医療面接の技術を向上するために学生自身がどのように考えているかなどのデータの取得が完了したため、令和4年度のデータをもとに、令和5年度は音響分析を施行する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ渦であったため、臨床実習のスケジュール、内容の変更が必要となり、研究が予定通りに行うことができなかった。 令和4年度はサンプル数が少ない中でのシステム改良であったため、令和5年度にサンプル数が増加した場合に、システムの再構築や改良を要する可能性が高い。令和4年度に改良が不十分であったシステムの確認と改良を行う予定である。
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