今後の研究の推進方策 |
次年度(令和6年度)6月中に横断調査を終え集計・解析を行い、フレイルと予測因子(身体活動, 生活活動, 社会活動, 睡眠, うつなど)との関連を明らかにし、年度内には横断研究の成果として学会等で発表する予定である。 同年6月下旬から介入調査を開始し、令和8年度(約3年間)まで介入研究を行う。介入研究の対象者は横断研究の対象者から介入群(在宅運動+社会的支援)・対照群(在宅運動のみ)各30名、計60名を無作為に抽出する。これについては、横断研究の対象者を100名程度と想定し、分析精度を考慮した上で、当初予定していた介入調査の研究対象者(介入群・対照群各50名、計100名)より少なく見積もり設定した。長期(約3年間)介入期間において、両群とも筋トレ中心の在宅運動プログラム(10分程度)を提供し、原則毎日実施してもらう。介入群には社会的支援として民生児童委員が週1回、対象者の自宅訪問をし、「運動記録表」(セルフモニタリング)のチェック、言語的フィードバック(励ましなど)などを行う。介入開始から3ヶ月毎に両群ともアウトカム(セルフエフィカシー ,アドヒアランス, フレイル有症率, 要介護認定率, 身体機能, 身体活動量, 生活活動, 社会活動, 睡眠, うつ)の調査・測定・分析・評価を行い、社会的支援の長期的介入が独居高齢者のフレイル予防改善に有効であるかを検証する。
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