研究課題/領域番号 |
22K10558
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
伊賀瀬 圭二 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (50346665)
|
研究分担者 |
伊賀瀬 道也 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (90314955)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
キーワード | 軽度認知障害 / MRI / VSRAD / BLI |
研究実績の概要 |
・アンチエイジングドックにおいて、軽度認知機能障害の被検者をスクリーニングしながら、解析を進めている。既に100例以上の被検者を集めることができ、画像データの保存および、その解析を進めている段階である。 ・これまでに、3テスラMRIを用いたVSRADソフトウェアを用いた解析では、z-scoreを用いて、軽度認知障害のカットオフポイントを1.16と定めることができている。これを用いて、どれくらいの精度があるか、解析する。 ・また、海馬体積を用いて、軽度認知機能障害を捉えるためのプロジェクトも開始しており、Splink社のBLIによる海馬体積と軽度認知障害の指標であるMPIの関連をみているが、z-scoreよりも高い相関が見られており、更に精密な診断能が得られるものと考え、更に解析を進めている最中である。 ・今後、AIを用いた診断も利用できるよう、ワークステーションの整備も予定している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
・初めに計画した、MRIを用いた軽度認知障害の画像診断に用いる方法2種類のうち、VSRADを用いたものは、ほぼ確立してきている。 ・海馬体積を用いた解析は、被検者を集めて解析を進めているところであり、これから結果が出てくるものと思われる。
|
今後の研究の推進方策 |
・海馬体積を用いた解析に用いるSplink社のBLIについては、1例1例のDICOMデータを、Web上で入力する必要があり、やや時間を要する解析方法である。そのため、10例程度が集まった状態でアップロードしている。 ・今後は、解析速度を上げるため、数例のデータが出た状態で、アップロードできる方法を検討している。
|
次年度使用額が生じた理由 |
・解析のために使用するワークステーションがバージョンアップしたため、購入が遅れており、総支出額が予定額より少なくなっている。 ・ワークステーション購入および海馬体積算出するためのアプリケーション利用料をまとめて支払うことが必要となるため、昨年度の余剰分を今年度使用予定である。
|