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2023 年度 実施状況報告書

魚介類摂取と血中炎症性因子に着目した脳内炎症・認知症制御の地域研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K10563
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

西尾 信宏  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00278631)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードエネルギー制限 / 食事調査 / 認知機能
研究実績の概要

高齢化の急速な進展とともに寝たきりや認知症の高齢者が増加し、高齢者のQOL維持および介護負担が問題となっている。地域においても健康寿命維持と延長の観点から、老化促進および老化緩和に関連する因子の測定と、その因子を活用した対策の実施が期待されるが、現在まで老化緩和を特定する有力なバイオマーカーは知られていない。一方摂取エネルギー制限(カロリー制限、CR)による老化防止効果や生活習慣病発病の抑制、健康寿命の延長は小型哺乳類では広く知られており、霊長類についても、長期観察により生活習慣病予防が報告されている。、
ヒトについてはボランティア群でエネルギー制限実施前後を比較すると、マウス類に類似したいくつかの血中因子の変動が報告されており、これらの因子はヒトにおける老化緩和因子に関連していると可能性が考えられる。ヒトの一般集団において、摂取エネルギーとこれらの血中因子の関連については十分知られていない。地域の一般集団における精密な食事調査と血液中の炎症関連因子の関連を検討し、あわせて老化及び認知機能の変動の関連を調べることが本研究の狙いである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和5年夏に対象地域の一般住民の血液採取と、摂取エネルギーを測定するための栄養調査を実施し、健診での測定項目および認知機能の相互の関連を実施する予定であったが、調査自治体の担当者および研究補助員に不測の事態が発生したことにより、血液採取と栄養調査の主要部分を令和6年に延期することとした。

今後の研究の推進方策

採取血液を用いた血液測定に補助金の大部分を使用する予定である。血液測定完了後に各検査項目間の関連の検討を実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

助成金の大部分を、血液検査の検査会社への支払いと、栄養調査実施時の記入への協力員の人件費に用いる予定である。令和5年度に実施予定だった調査が、協力いただいている調査予定自治体のやむを得ない事情と、当方の雇用予定だった調査協力員の急な不参加が事前に判明したため、平成6年度に延期した。本調査は当該自治体の実施する公的健康診断とあわせて実施するため、やむなく1年の延期となった。これらの連絡、打ち合わせは主にインターネットおよび電話で行ったため、令和5年度には間接費以外の予算の執行がほとんどない状況となった。

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公開日: 2024-12-25  

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