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2022 年度 実施状況報告書

放射線被ばくのスティグマを受ける対象者理解を促進する看護教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K10651
研究機関弘前大学

研究代表者

漆坂 真弓  弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (70326304)

研究分担者 野戸 結花  弘前大学, 保健学研究科, 教授 (80250629)
北島 麻衣子  弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (70455731)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード放射線 / 被ばく / スティグマ
研究実績の概要

放射線に起因する心理社会的な影響としてスティグマが指摘されている。放射線被ばくのスティグマを受けている被災者の心理社会的影響の理解に基づいた効果的なリスクコミュニケーションによる支援を行うために、放射線被ばくによる不安や恐れの実態をスティグマの視点から明らかにし、原子力災害医療を担う看護師を対象とした、放射線被ばくのスティグマを受ける対象理解を促進する看護教育プログラムを開発する。
令和4年度は、国内の放射線被ばくの不安および放射線被ばくのスティグマに関する研究論文の検索を行ったが、その件数は数件にとどまることが分かった。そのため福島第一原子力発電所事故に関連した書籍や被災者の声をまとめた文献を収集し、スティグマが生じている背景、原因などについて抽出をしている。
また、福島第一原子力発電所事故による被災者の支援を行っている関係者から、事故後12年経過した現在の住民の様子や支援内容、社会心理的影響に関する問題についてヒアリングを行うことを計画している。調査対象の書籍の多くは福島第一原子力発電所事故当初のものが多く、事故から12年経過している現在では社会心理的な影響、スティグマの影響も変化していると考えている。そのため事故後の経過を踏まえたスティグマの実情を把握していくことが課題である。今後は研究倫理審査会の承認を得て住民支援を行っている関係者からのヒアリングの実施、国外文献の検討を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

学内での役割、大学院教育にエフォートを置いたこと、個人的な事情により研究に注力することが困難であった。そのため国内の文献の調査の段階にとどまってしまった。
令和5年度は、書籍ならびに国外文献からスティグマが生じている背景や原因の抽出を行うとともに、福島第一原子力発電所事故の被災者支援を行っている関係者から社会心理的影響に関してヒアリングを実施してく予定である。

今後の研究の推進方策

令和5年度は、昨年度から引き続き国内の文献に加え、国外文献からもスティグマが生じている背景や原因などについて抽出を行う。
福島第一原子力発電所事故の被災者支援の関係者から、被災者支援の内容や被災者の様子、社会心理的影響、特にスティグマに関する課題についてヒアリングを行うことを予定している。ヒアリングは機縁法により関係者に研究協力を求めていくことを想定している。

次年度使用額が生じた理由

研究へのエフォートをかけることが困難となり研究が遅延した。令和5年度は国内外の文献や書籍についても調査すること、かつ、福島第一原子力発電所事故での被災者支援を行っている関係者からヒアリングを行うことを予定してため謝金が必要である。成果発表にあたっては対面開催予定の学会に参加を予定しており、交通費等が必要となる。

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公開日: 2023-12-25  

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