研究課題/領域番号 |
22K10670
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
泊 祐子 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (60197910)
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研究分担者 |
真継 和子 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (00411942)
竹村 淳子 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (00594269)
岡田 摩理 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (20745583)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 高度実践看護師 / 思考と実践 |
研究実績の概要 |
1.APNに共通する能力の基盤となる思考と実践に関するレビュー 方法:Pubmed,Google Scholar CINAHLからAdvanced Practice Nursing and Competencyのキ―ワーズを用いて2013-203年分の検索から552件が抽出された.タイトルから明らかに関係がない文献を削除し,90件を抽出した.そのうちPDFで手に入った50文献をまずレビューしている. 結果:文献の調査国は,米国,イギリス,カナダ,スペイン,フィンランド,ドイツ,スイス,ノルウェー,プエルトルコ,香港,台湾,韓国,シンガポール,ブラジルであった.テーマは,APNの役割,APNの種類による活動内容,自国の高度実践看護師の制度の不備や他国との違い,APNの実践の分析などであった. 2.予備調査:救急・集中領域における認定・専門看護師が家族を看る専門的判断と実践 結果:救急場面では,患者の元に駆け付ける家族員の状況に思いを馳せ,<救急搬送時の家族の体験の違いを予測し対応する>.家族が搬送後の患者に最初に会うときには<変化した患者に出会う衝撃を和らげる>支援を実践していた.家族員各々の身体・精神的状態に気を配りながら,医療・看護チーム内で調整し<家族への支援を途切れさせない人員配置>,混乱する<家族の身の安全を守る>支援に加え,<家族の反応の強弱に関わらず全ての家族員に気を配る>,家族員の反応を捉えながら<家族の安定をゆだねられる家族内サポーターを見極め>ていた. 代理意思決定においては,患者本人のこれまでの意思決定を振り返ることで<救急場面の家族の混乱の中でも患者の意思の推定を試み>,推定される患者の意思や家族の意思を確認しながら<代理意思決定者に全てを委ねず共に考える>という共同意思決定をしていた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
遅れている理由 1つには、予備調査として取り組んだ「救急・集中領域における認定看護師・専門看護師の家族を見る専門的判断と実践」の研究参加者が増え、分析に時間を要したこと 2つ目には、必要な文献の入手に手間取っていることである。
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今後の研究の推進方策 |
・文献レビューに必要な文献を洗練し、分析を急ぐこと ・それを基にほぼ終了している予備調査結果を踏まえて調査枠組みを完成される。 ・同時進行で、研究参加所者の募集と研究倫理審査会への申請を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度の調査が遅れ気味となっているので、次年度への繰り越しとなった。 研究参加者への謝礼とテープ起こし費用が繰り越しとなった。
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