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2023 年度 実施状況報告書

学生のプロフェッショナリズムを育む実習指導者のメンタリング能力向上プログラム構築

研究課題

研究課題/領域番号 22K10723
研究機関神戸女子大学

研究代表者

中岡 亜希子  神戸女子大学, 看護学部, 教授 (60353041)

研究分担者 矢山 壮  関西医科大学, 看護学部, 准教授 (30584552)
手嶌 大喜  関西医科大学, 看護学部, 助教 (30880611)
内海 桃絵  大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40585973)
小林 麻衣  神戸女子大学, 看護学部, 助教 (60847151)
井上 満代  兵庫医科大学, 看護学部, 准教授 (70803667)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードメンタリング / 臨地実習 / 臨床指導者 / 看護学生 / 教育プログラム
研究実績の概要

本研究の目的は、国内の実習指導者のメンタリング能力向上を目的とした教育プログラムの構築である。EUプロジェクトを進めている研究チームから専門知識の提供を受け、メンタリング理論で、強化すべき内容や他分野でのこれまでのメンタリング教育内容の文献検討などを研究者間での抄読会により引き続き検討している。また、2022年度に日本版MCIを用いた調査結果を共分散構造分析を用いて因子間の構造を解析した。その結果を用いて、日本版メンタリングプログラム案を考案した。
その内容について、3病院(大学病院、民間病院等)と1都道府県の看護協会の臨地実習を担当している教育担当者ら、及び臨地実習経験の豊富な研究者を含めてエキスパートパネルを設けた。その結果、日本版メンタリングプログラム案の目標を、モジュール1では「メンタリングの概念を知り、メンタリング能力を身につける方法を知る」、モジュール2では「社会の変化と多様性の中で、自分自身の看護観を見つめなおし、学生指導に活かす」、モジュール3では「学生の心に響く発問スキル(フォードバックスキル)を身につける」として進めることが確認された。また、コロナ禍以降にZOOMなどの研修形態が出ており、対面とZOOM形態についての有用性や、臨床指導者が現実的に参加しやすい日程を設定することを検討した。
以上の検討結果を踏まえ検討した教育プログラム案を用いた介入研究のために、研究代表者が所属する組織において倫理審査をうけて、研究協力者をリクルート中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍を経て未だ非常に繁忙な臨床現場の状況及び、各組織での人員不足がある中で、介入研究に協力していただける協力者のリクルートが難しく時間を要している。

今後の研究の推進方策

臨床指導者のメンタリング能力向上を目的とした教育プログラム案を実施し、日本語版MCIを用いて、介入前、1か月後、3か月後、6か月後に評価し、その効果を検証する。看護学生の臨床実習を受け入れている医療施設をリクルートし、その医療施設を2つのグループのいずれかに無作為に割り付ける。割り付けられた医療機関において臨床実習指導を担当している看護師を研究対象者約50名とする。対象者は介入群25人、対照群25人を予定している。その後、メンタリング能力の効果を測定するプログラム案の問題点等の検討を進め、臨床指導者を対象とした日本版のメンタリング能力向上を目的とした教育プログラムの構築を目指す。

次年度使用額が生じた理由

エキスパートパネル実施についてはオンライン開催で会場費などが不要であったことや、謝金をお断りになる施設もあり、当初の予定以上に費用を抑えることができた。しかし、今後の介入研究おいては、対面でのプログラム案施行を予定しているため、会場費、謝金等の費用を要することが見込まれている。

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公開日: 2024-12-25  

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