研究課題/領域番号 |
22K10725
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研究機関 | 四国大学 |
研究代表者 |
山口 豪 四国大学, 看護学部, 准教授 (60532182)
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研究分担者 |
奥田 泰子 広島文化学園大学, 看護学研究科, 教授 (30330773)
矢野 英樹 四国大学, 看護学部, 助教 (30885356)
三木 章代 四国大学, 看護学部, 講師 (80552116)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 心エコー / 入浴可否判断 / ポケットエコー / LVEF / 入浴中の心機能 / 脳血流 |
研究実績の概要 |
今回は夏季において主に全身浴で入浴に伴う循環器系の変化のデータを取得した。対象者は健常成人男性である(n=5/15,21±1/33±13才)。測定したデータは解析ソフトSystat13.2を用いた。ただし、症例数などに関しては(n=2022年度の症例数/これまでの症例数)とする。 入浴中のバイタルサインに関しては入浴前に比べ脈拍数(心拍数)が有意に増加するが、出浴後は抑制される。心臓の自律神経活動は交感神経活動(L/H)に関しては入浴中有意に増加した。心エコー(n=5/10)では左室駆出率(EF)に関しては、出浴直後には有意に増加していた。そこで、1度入浴中の心エコーをポケットエコーで測定してみたが、測定体位が異なることや限られた時間内に測定することの焦り、そしてウィンドウの狭さのため時間内での測定は難しかった。今後もトレーニングを積み、実施する予定である。その他の左室の形態的データやドプラーエコー法を用いた血流に関しては今現在解析中である。 脳血流を測定(n=3)したが、初めて測定したため基準の合わせ方が分からなく、測定時のプローブのずれや時間のずれも生じた。時間のずれは機器の設定ミスであることが判明したため改善したが、測定開始時の基準値の設定の仕方や測定時のプローブのずれなどの改善はまだできておらず、今後の検討課題となった。 今回は脳血流や入浴中の心エコーを除き、今まで得ているデータをもとに重回帰分析を行った。その結果脈拍数との間に正の相関、自覚的疲労度(VAS)との間に負の相関を認め、重回帰式を作製した。しかし決定係数が0.46とまだ低値であるため、さらに症例数を重ねるとともに脳血流やドプラーエコーなどまだ解析していない、あるいはこれから新規で加える指標も加えることで、より精度の高い予測式を作製しなければいけない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
心エコーの測定は以前に比べると上達しており、データ取得もできるようになった。そのためデータは少しずつ増えてはいる。一方、ポケットエコーに関しては被験者および測定者の測定体位・測定環境が異なること、限られた時間内でデータ取得することへの焦りからまだデータの取得ができていない。 脳血流に関しては測定開始時の設定や測定時のプローブのずれ等、検討課題が多い。今後予備実験をして設定基準やプローブ固定方法など検討しないといけないため、本格的なデータ取得には少し時間を要する。
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今後の研究の推進方策 |
入浴中の心エコー測定に関しては、被験者や研究協力者などに協力してもらい、まず座位での測定ができるようにトレーニングする必要がある。また、可能なら時間を見つけて研修に参加することも検討している。 脳血流測定に関しても被験者等に協力してもらい、まず入浴せず仰臥位で基準を設定したのち、立位、および一定期間歩行を続けるなどして再度仰臥位のときに値のずれはないか確認する予備実験を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍の影響もあり、今年度まではいくつかの学会でオンライン開催を行っており、旅費をあまり使わなかった。また、ホルター心電計の電極などはまだ以前購入したものが残っていたため、そちらを優先して使用したため、消耗品等の消費が少なかった。
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