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2023 年度 実施状況報告書

学習効果が排除可能なせん妄評価アプリケーションの開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K10804
研究機関大分県立看護科学大学

研究代表者

古賀 雄二  大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (90756727)

研究分担者 井上 貴博  川崎医科大学, 医学部, 准教授 (70388940)
藤原 弘道  川崎医科大学, 医学部, 助教 (30803762) [辞退]
平松 貴子  川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 教授 (10918907)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードせん妄
研究実績の概要

せん妄は「意識のくもり」を症状とし、年代を問わず、臨床において意識の変調を生じる一般的な病態である。せん妄は一日の中でも重症度が変化することがあり、1日数回の評価が必要とされている。しかし、せん妄評価の質問内容は単純なものが多いため、患者の重症度によっては、繰り返しの評価により患者が評価のための質問パターンや回答を覚えてしまう学習効果が生じることがあるなど、既存のせん妄評価ツールは繰り返し評価に使用することの限界がある。そこで、これらの問題を解決するせん妄評価アプリケーションの日本語版作成と妥当性・信頼性の検証が本研究の目的である。DSM-5(精神科医診断)を基準に、医療者・非医療者の既存ツール評価に対する基準関連妥当性検証を国内施設で実施する。本ツールは、せん妄重症度に応じた高精度なせん妄評価を可能にすることに加えて、非医療者の活用による新たなせん妄モニタリング体制が構築可能となる点も期待できる。
2022年度は、計画目標であった日本語版を作成は終了し、研究倫理審査受診後、データ収集を開始した。看護師に対しては本ツールの使用方法および既存ツールの使用に関するツール使用準備期間をとった後、データ収集を開始した。また、DSM-5評価においては、実臨床の状況に合わせて精神科医と臨床心理士による評価体制を構築し、データ収集を開始した。データ収集進捗状況は目標数の1割程度である。また、本研究のメイン研究のプロトコル論文を公表した。2023年度は、データ収集を行ったが、研究分担者の異動によるデータ収集の中断があり、目標数まで到達しなかった。また、メイン研究の終了とともに本研究のデータ収集も終了となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

データ収集を行ったが、研究協力者の異動によるデータ収集の中断があり、目標数まで到達しなかった。また、メイン研究の終了とともに本研究のデータ収集も終了となった。今後は、データ収集施設の追加を行い、目標数までのデータ収集継続を行う。

今後の研究の推進方策

メイン研究の終了とともに本研究のデータ収集も一旦終了となり、今後はデータ収集施設の追加を行い、目標数までのデータ収集継続を行う。

次年度使用額が生じた理由

データ収集に遅れが生じており、未使用金額が生じた。新たにデータ収集施設を追加し、データ収集を継続する必要があり、タブレット端末の提供など、評価体制の整備と進捗確認のための旅費が必要である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [国際共同研究] The Prince Charles Hospital(オーストラリア)

    • 国名
      オーストラリア
    • 外国機関名
      The Prince Charles Hospital
  • [国際共同研究] North Estonia Medical Centre(その他の国・地域)

    • 国名
      その他の国・地域
    • 外国機関名
      North Estonia Medical Centre
  • [雑誌論文] A protocol of an international validation study to assess the clinical accuracy of the eDIS-ICU delirium screening tool2023

    • 著者名/発表者名
      Tronstad Oystein、Patterson Sue、Sutt Anna-Liisa、Pearse India、Hay Karen、Liu Keibun、Sato Kei、Koga Yuji、Matsuoka Ayaka、Hongo Takashi、R?tsep Indrek、Fraser John F.、Flaws Dylan
    • 雑誌名

      Australian Critical Care

      巻: 36 ページ: 1043~1049

    • DOI

      10.1016/j.aucc.2023.02.003

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Concept analysis of “Fuon” used by Japanese nurses Abstract2023

    • 著者名/発表者名
      Inoue Chiho、Saito Shinnya、Koga Yuji、Lawrence Ayako
    • 雑誌名

      Journal of Japan Academy of Critical Care Nursing

      巻: 19 ページ: 47~57

    • DOI

      10.11153/jaccn.19.0_47

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2024-12-25  

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