• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

「女性がんサバイバー心理的適応アシスト・アプリ」を活用した看護介入プログラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K10806
研究機関徳島文理大学

研究代表者

上田 伊佐子  徳島文理大学, 保健福祉学部, 教授 (90735515)

研究分担者 太田 浩子  川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 講師 (90321207)
小野 美穂  岡山大学, 保健学域, 准教授 (20403470)
今井 芳枝  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (10423419)
雄西 智恵美  大阪歯科大学, 歯学部, 特任教授 (00134354)
小林 郁典  徳島文理大学, 理工学部, 准教授 (90248328)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワード女性がんサバイバー / 心理的適応 / アプリ / 介入研究 / 女性性
研究実績の概要

乳がんや子宮(体・頸)がん,卵巣がんなどの女性がんサバイバーは妊孕性の問題やパートナーとの関係性などの「女性性」に絡む多くのストレスを抱えており、その心理的適応に向けた支援は喫緊の課題である。女性がんサバイバーの心理的適応には「女性としての生き方の拡がり」を得ることが重要である。研究者らは先の研究で「女性としての主体性」「ヘルスリテラシー」「ソーシャルキャピタル」の3つの力をアシストするWebアプリケーションとして「女性がんサバイバー心理的適応アシスト・アプリ」(以下、アプリ)の開発に挑み、コンテンツの体系化とプロトタイプを検討してきた。
アプリのコンテンツを作成し、①こころに気づく、②こころの変動を見る、③点数をUpするためのヒントを得るの3点とした。①の「自分のこころに気づく」は今回尺度開発した「女性がんサバイバーの心理的適応尺度(こころのものさし)」に回答することで、心理的適応状況を点数化することができる。「誰かとつながっている(4項目)」「女性としてくすぶらないでいる(4項目)」「等身大の私でいる(4項目)」「悲観から卒業している(4項目)」の4下位因子からなる。②の「こころの変動を見る」は、①の回答に連動して点数がグラフ化されたものである。過去の点数も表示されるため、女性がんサバイバーは、自分のこころの変動を可視化でき、それを主治医や看護師とのコミュニケーション・ツールとして使用することも可能である。③の「点数をUpするためのヒントを得る」には、インタビュー調査で得られた女性がんサバイバーの生の声をUpした。
アプリのプロトタイプが完成できたことから、今後は本アプリを試用し、アプリの有効性を検証する研究に進む予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

これまで心理的適応をアシストするアプリケーションのコンテンツの体系化、アプリケーションのコンテンツ構想を研究者間で検討し、アプリを開発してきた。COVID-19の影響で、研究協力病院にも立ち入りが禁止され、研究ができない状況があった。心理的
適応をアシストするアプリケーションを活用した介入研究に進んでいないことから、遅れていると判断する。

今後の研究の推進方策

アプリのプロトタイプと作動性の確認ができたことから、今後は本アプリを試用し、アプリの有効性を検証する研究に進む予定である。

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の影響による研究計画の一部修正による。

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi