研究課題/領域番号 |
22K10864
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
松本 光寛 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (00881559)
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研究分担者 |
岡 美智代 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (10312729)
高橋 さつき 群馬大学, 大学院保健学研究科, 講師 (50412987)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 患者教育 / 慢性疾患 / 患者支援 / 遠隔教育 / オンライン学習システム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、慢性疾患患者支援のための看護師向け患者教育オンライン学習システムを新たに構築することである。その効果として、1)看護師のセルフマネジメント支援スキルの向上、2)オンライン学習の運用可能性の明確化、3)セルフマネジメント支援プログラムの改良が期待できる。 交付額に基づき研究内容や方法などの実現性を検討し,2022年度に予定していた遠隔教育に関する実態調査をやめ,現行の慢性疾患患者支援のための看護師向け患者教育オンライン学習システムの評価を行い,新たなシステム改良へ向けて研究を進めることとした。そこで,看護学生35名を対象に患者教育の講義として,慢性疾患患者支援のための看護師向け患者教育オンライン学習システムを使用し,「患者教育に関する知識」「研究成果活用への認識」「将来的な仕事に向ける意欲」の効果指標を用いて評価を行った。その結果として,「患者教育に関する知識」「研究成果活用への認識」「将来的な仕事に向ける意欲」が有意に向上し,これら3つの効果があることが示された。この研究成果は,「看護学生を対象としたオンライン患者教育学習の効果(仮)」として,2023年度に学会発表・論文投稿をする予定である。また,プログラミングの専門家へのコンサルテーションを受け,Google Analyticsの設置,受講者アンケート機能設置,統計システムの設置を開始している。これらを設置することで,学習者の特徴やニーズを分析することができると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度の達成度が「やや遅れている」に至った理由は,COVID-19の影響から,調査実施やプログラミングの専門家とのコンサルテーションに時間を要したことである。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の影響も落ち着いたため,調査実施やコンサルテーション等,本研究を予定通りに進めることが出来ると考える。また,Google Analytics,受講者アンケート機能,統計システムでの分析を行うことで,利用者の学習状況の特性やニーズを分析することができる。2023年度は,看護学生への調査継続,臨床看護師への調査,システムの設置・改良を予定通り進められるよう取り組んでいく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の達成度の遅れに伴い,システムの設置・改良を次年度に延期したためである。今年度の使用額と併せて,システムの設置・改良に使用する予定である。
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