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2022 年度 実施状況報告書

大腸がん検診における組織型検診をめざした受診行動サポートシステムの有効性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K10888
研究機関四天王寺大学

研究代表者

藤原 尚子  四天王寺大学, 看護学部, 教授 (90469544)

研究分担者 稲垣 美紀  摂南大学, 看護学部, 教授 (60326288)
大田 博  福岡大学, 医学部, 講師 (10739775)
山本 兼右  大阪物療大学, 保健医療学部, 教授 (40745486)
木山 昌彦  公益財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防健診部・健康開発, その他部局等, その他 (10450925)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード大腸がん / Organized Screening / 受診行動サポートシステム / 行動変容
研究実績の概要

近畿地方における大腸がん検診の受診対象者に対して、Trans-theoretical model、Theory of Planned Behaviorと人の行動をそっと後押しする「ナッジ(Nudge)」理論を加えた行動変容の理論と方法を用い、属性や心理・行動的特性に基づき、受診者:受診行動を維持しているセグメント(実際に受診している)、非受診者:受診の実行意思を持つセグメント(いつ、どこで受診するか思考している)、受診への目標意思を持つセグメント(受診するつもりである)、受診に無関心なセグメント(受診の意思がない)の4つセグメントへの分類と、40~60歳代男女を対象に、受診行動サポートシステムを運用するための先行研究レビューを進めながら情報を収集し、介入への準備を整えている段階である。ICTを活用した調査・介入型のサポートである受診勧奨として、医師や看護師によるビデオレターを用いて各個人の大腸がんのリスク状況を分かりやすく伝える個別的なアプローチ、受診行動サポートシステムの専用ホームページを開設、携帯スマ-トホンのアプリを使用したインタラクティブな検診の予約や検診結果に基づくフォローアップなどの実施準備も徐々に整えている。それと同時に文献検討を継続し、有用な効果を検討できるよう勧めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19の感染拡大により感染を恐れ、健康診断やがん検診を受けるべきか、揺れ動く心理が働き、検診を控えたり、病院への受診行動に繋がらない状況かであるため、対象者の選定や介入が順調に進まず、困難をきたしている状況である。

今後の研究の推進方策

大腸がん検診における組織型検診(Organized Screening)をめざした受診行動サポートシステムを推進することは、受診者や医療従事者、行政にとっても受診率の増加に向けた大きなメリットになるため、ICTを活用した調査・介入型のサポートである受診勧奨を医師や看護師による各個人の大腸がんのリスク状況を分かりやすく伝える個別的なアプローチ、受診行動サポートシステムの専用ホームページ・更新を継続し、インタラクティブな検診の予約や検診結果に基づくフォローアップなどの準備を整え強化していく。それと並行して文献検討を継続し、有用な効果を検討し評価につなげていく。

次年度使用額が生じた理由

今年度は、COVID-19の感染拡大の影響があり、受診行動サポートシステムを運用に困難をきたした。今後はICTを活用した調査・介入型のサポートである受診勧奨や医師や看護師によるビデオレターを用いて各個人の大腸がんのリスク状況を分かりやすく伝える個別的なアプローチを継続し、受診行動サポートシステムの専用ホームページの開設、携帯スマ-トホンのアプリを使用したインタラクティブな検診の予約や検診結果に基づくフォローアップなど定着できるよう強化していく。また、文献検討を重ねながら効果を検討する。

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公開日: 2023-12-25  

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