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2023 年度 実施状況報告書

直腸がん患者の低位前方切除後症候群の回復への多職種協働支援プログラム構築

研究課題

研究課題/領域番号 22K10914
研究機関四日市看護医療大学

研究代表者

吉田 和枝  四日市看護医療大学, 看護医療学部, 教授 (40364301)

研究分担者 榎本 喜彦  四日市看護医療大学, 看護医療学部, 講師 (00387713)
問山 裕二  三重大学, 医学系研究科, 教授 (00422824)
前川 厚子  四日市看護医療大学, 地域研究機構 看護医療交流センター, 研究員 (20314023)
本田 育美  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (30273204)
伊藤 康宏  四日市看護医療大学, 看護医療学部, 教授 (40176368)
吉川 尚美  四日市看護医療大学, 看護医療学部, 講師 (50761889)
柴田 英治  四日市看護医療大学, 看護医療学部, 教授 (90206128)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード腸電位 / 腹部エコー / 大腸蠕動運動
研究実績の概要

研究目的は、直腸がん患者の低位前方切除後症候群(LARS)に対する機能回復への多職種協働支援プログラムを構築し、経時的な変化について検証し、QOLに寄与することである。研究実施計画としては、2023年度には、研究協力病院で直腸がんの手術後でLARSの患者に測定を開始することになっていた。しかし、腸電位計測定において大腸蠕動運動と決定づけるデータの特定が困難であったため、まずは大腸蠕動運動の特定のための解析に重点をおいた。その結果、24時間腸電位計を測定するにあたり、排便がある人を対象にして分析した。10名の被験者のデータを分析した結果、自律神経のLH(低周波領域)、HF(高周波領域)、LH/HF(低周波と高周波のパワー比)、Mayer wave(血圧信号)の周波数に合わせてパワースペクトル値を見ていくことで、排便前の特徴的な波形の変化を見つけることができた。第41回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会において、排便予測という内容でポスター発表をすることができた。学会での意見交流等で大腸蠕動運動をある程度特定することができるのではないかと確信を得た。しかし、加齢とともに腸蠕動運動も影響があると考え、あらゆる年代の人の腸蠕動運動の測定の必要性を感じた。現在、リクルート中である。また、2023年度末に四日市看護医療大学における研究倫理審査で、LARS患者への測定のための倫理審査の承認を得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

腸電位計からの測定により、大腸蠕動運動を特定するための基礎研究を行っていたため、測定が遅れている。2023年5月から新型コロナが5類に移行になったが、まだまだコロナ禍であったため、被験者を募って腸電位測定をすることが困難であった。しかし、測定結果から交感神経および副交感神経の周波数のパワースペクトルと日常生活のイベントと照らし合わせて分析をした結果、大腸の蠕動運動をある程度見分けることが可能となった。

今後の研究の推進方策

2023年度の測定結果から大腸蠕動運動を交感神経および副交感神経から分析が可能となったため、本来の目的である直腸がんで低位前方切除術を受けた患者の測定が可能となる。また、四日市看護医療大学の研究倫理審査において、患者を対象とした研究の承認が下りたため、2024年度は患者を測定するための研究協力病院の倫理審査を受ける準備が整った。したがって、研究協力病院の倫理審査の承認が得られたら、研究対象者への測定が可能となる。

次年度使用額が生じた理由

2023年度の使用については、四日市看護医療大学のおける倫理審査および研究協力病院の倫理審査の承認が得られておらず、研究協力病院の研究倫理審査代金および謝金、データ収集のための旅費の使用が発生しなかったことにより繰り越し金額が発生した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ポータブル腸電位計を用いた排便予測2023

    • 著者名/発表者名
      吉田和枝 前川厚子 本田育美 吉川尚美 榎本喜彦 伊藤康宏 問山裕二
    • 学会等名
      第41回日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会総会

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公開日: 2024-12-25  

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