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2022 年度 実施状況報告書

臨床推論力を高める育児支援場面の双方向性に対応できる仮想環境型教材の発展と実証

研究課題

研究課題/領域番号 22K10926
研究機関福井県立大学

研究代表者

岩谷 久美子  福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (10435331)

研究分担者 橋本 宣慶  滋賀県立大学, 工学部, 准教授 (00433699)
北濱 まさみ  金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (60636009)
牧野 葵  福井県立大学, 看護福祉学部, 助教 (10898977)
平井 宏美  福井県立大学, 看護福祉学部, 助教 (70649508)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード臨床推論 / 仮想環境 / 育児支援
研究実績の概要

本研究は, 育児支援場面として仮想環境型教材を進化させ,リアルにその状態を体験でき,双方向性に対応できる教材を開発し実証することである.
本年度は,研究課題に関する国内外の論文を検索した.データベースは医学中央雑誌Web版, CiNii,メデカル・オンライン,CINAHL, MEDLINE, Pubmedとし原著論文を検討した.キーワードは「Virtual Reality」「臨床推論」「看護判断」「予測」「育児支援」Childcare」「Clinical Reasoning」「Clinical Judgment」として検索した.「Virtual Reality」については, 精神領域の不安治療や暴露療法,内診技術の検証,気管内吸引の教育システム,リハビリ効果,看護師の多重課題教育,歩行訓練,見当識霜害の定量計測,喘息児ケアのVR,手術室ケアVR,VRの看護教育の有効性,痛み・恐怖・不安のVRの影響,感染管理,経鼻胃管スキル,蘇生等に用いられていた.「臨床推論」「看護判断」「予測」「Clinical Reasoning」「Clinical Judgment」については, 院内トリアージ,訪問看護師実践,精神科看護,転倒リスク,教材の可視化,乳児のてんかん様発作の臨床推論等の判断内容,判断に用いる情報,判断の影響要因,判断のプロセスとパターン,判断までの思考,臨床判断後の関わり方,判断の構造が明らかになった. 「育児」「育児支援」「Childcare」については,時期による育児支援内容や支援方法,支援対象の認知過程,うつ予測,育児ストレスとの関連,母乳支援,自己効力感との関連,社会的支援,家族関係,医療者との相互作用等の研究の傾向が明らかになった.
現在は文献検討から,教育的視点を鑑みて育児支援場面の臨床推論を高めるシナリオや場面設定環境を検討中である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は勤務地の移動により職場環境に慣れることを優先し,それによる共同研究者の変更,検討事項の遅れなど研究活動の時間を確保することが難しく,エフォートが予定通りいかなかったが,最終的には今年度の目標はほぼ達成している.

今後の研究の推進方策

今年度の結果をもとに研究計画の変更は考えていない.次年度の計画通り,仮想環境型(VR)教材の作成と評価方法の確立,実験に伴う倫理審査を受ける予定である.

次年度使用額が生じた理由

研究打ち合わせのため旅費・会議費用を当てていたが計画が遅延したため,次年度に繰り越す。次年度の研究打ち合わせ(旅費・会議)費用に使用する予定である。
2023年度は,計画通り,仮想環境教材作成に向けたコンテンツの作成のため備品や消耗品の予算の執行を予定している.

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公開日: 2023-12-25  

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