研究課題/領域番号 |
22K10946
|
研究機関 | 川崎市立看護大学 |
研究代表者 |
笠井 由美子 川崎市立看護大学, 看護学部, 講師 (30450000)
|
研究分担者 |
西田 みゆき 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (00352691)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | 低出生体重児 / ピアサポート / 育児支援 / モバイルアプリケーション |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、低出生体重児の母親への退院早期支援としての双方向性モバイルアプリケーションの開発を目指す。 開発過程は、① 既に心的外傷後成長(Posttraumatic Growth:以下PTG )の理論に基づき作成し実施した「低出生体重児の母親への ピアサポーターによるPTG遠隔支援プログラム」を評価し、SNSでの母親同士の交流の特徴を明らかにすること、② 低出生体重児の子育て支援できる双方向アプリに必要なコンテンツの検討、③ 双方向性モバイルアプリケーションの有用性の検証の3つのステップで進めていく。 2023年度は主に、前述②低出生体重児の子育て支援できる双方向アプリに必要なコンテンツの検討に取組んだ。当初、アプリのコンテンツの一部として、NICU退院早期の児の母親が求めている相談内容に関するQ&Aを検討する予定だった。しかし、相談内容に関する内容だけでは、アプリの開発に必要な情報を得るには不足している内容があることから、NICU退院児の母親(7名)へ退院後のSNSに関する活用状況(種類や内容、活用した目的や達成度など)に関するインタビューを実施した。現在、質的に分析を行っている。また、NICU退院児の家族会に参加して活動内容や課題の把握やSNSで情報発信している家族の情報収集を行うなど、多角的に情報収集を行い、アプリのコンテンツに必要な要素を分析した。 2022年度に取組んだ前述① の「低出生体重児の母親への ピアサポーターによるPTG遠隔支援プログラム」を分析した。SNSでの母親同士の交流の特徴に関する分析結果を関連学会で公表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度は、アプリのコンテンツの一部として、NICU退院早期の児の母親が求めている相談内容に関するQ&Aを検討する予定だった。しかし、相談内容に関する内容だけでは、アプリの開発に必要な情報を得るには不足している内容があることから、NICU退院児の母親へ退院後のSNSに関する活用状況(種類や内容、活用した目的や達成度など)に関するインタビューを実施した。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は、これまで明らかになった結果をもとにアプリのコンテンツを確定していく予定である。その上で、システム業者を選定・契約し、プログラムの開発を進めていく。 また、分析結果については順次、関連学会の学術集会で成果発表を行い、NICU退院児の家族への支援に役立てていきたいと考える。
|
次年度使用額が生じた理由 |
本年度、システム業者を選定し契約する予定だったが、プログラムのコンテンツの見直しに時間を要したため、次年度へずれ込んだ。そのため、システム開発のための使用額が次年度へ変更となる計画である。
|