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2023 年度 実施状況報告書

がんを持つ親と子供のがんにまつわるコミュニケーションと心理社会的影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K10947
研究機関東北大学

研究代表者

菅原 明子  東北大学, 医学系研究科, 助手 (30783899)

研究分担者 塩飽 仁  東北大学, 医学系研究科, 教授 (50250808)
入江 亘  東北大学, 医学系研究科, 助教 (60757649)
吉田 詩織  東北大学, 医学系研究科, 助教 (60823391)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード親子のコミュニケーション / 親ががん / 親が病 / 子供への説明 / 子どもの情報ニーズ / 家族レジリエンス / 家族機能
研究実績の概要

がんを持つ親と子供のコミュニケーションの質や、子供への心理社会的影響の特徴を経時的に捉え、日本におけるがん患者と子供の間における病気にまつわるコミュニケーションを支える基盤形成を目指し、本年度は研究に用いる概念の吟味と研究の計画の準備を行った。
親子のコミュニケーション基盤における主要な概念として、家族全体の持つ力、成長する動的な家族像に注目し概念を整理した。また、家族全体が力を発揮できる基盤である家族機能についても概念を整理した。
これらの家族の在り様を捉える概念を中心に研究デザインの検討を継続している。日本の家族の文化的な背景、親子間の特徴をどのように的確に反映するのか現在も検討を重ねている段階にある。特に、家族の在り方、家族全体が持つ力をどのように捉えるのか、使用尺度の吟味が必要であり、大きな課題と捉えている。加えて、研究を行うにあたって家族の力は変化や危機に見舞われた家族全体の促進因子でもあり保護因子にもなりうる。使用尺度の吟味に加えて研究デザインを慎重に検討する。また、日本の家族背景に伴い変化するであろう親子のコミュニケーションにおいても使用尺度の課題があり、検討をしている。国外において多くの研究に使用されている尺度が、日本語版が存在しない、本研究対象者(親の持つ疾病、子供の対象年齢の適応範囲)への適応の可否に判断が必要など、課題が多い。国内外の研究の動向を踏まえ今後も継続し慎重に準備を重ねる必要がある。
次年度は研究を計画をさらに洗練させ、調査を実施していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

調査実施には至らなかったが、研究に用いる概念がより明確となり、研究計画を洗練することができた。

今後の研究の推進方策

今後は研究計画の準備と調査実施、分析を進める。結果がまとまり次第、学会報告、論文投稿を順次進めていく。

次年度使用額が生じた理由

本年度は調査を実施することができず、翌年度に実施を予定しているため。

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公開日: 2024-12-25  

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