研究課題/領域番号 |
22K10954
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
佐藤 伸子 熊本大学, 大学院教育学研究科, 講師 (10226946)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 養護教諭 / 臨床判断 / アクティブラーニング |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、学校で発生する子どもの外傷や急病、疾患・障害のある子どもが急変した際に、養護教諭が子ども異変に気付き必要な対応につなぐことのできる臨床判断能力を強化するためのアクティブラーニング教育プログラムを開発することである。本研究により、養護教諭が能動的に臨床判断能力を身に付ける教育プログラムを提供することで、子どもの健康と学校生活を支える養護教諭の養護実践力向上に貢献することとなる。 研究初年度の計画は、①医学系の各分野で取り組まれているアクティブラーニング型教育に関する文献レビューを行い養護教諭養成における応用可能性を探ること、②養護教諭を対象としたインタビューと行動観察により臨床判断に関わる因子の分析することであった。 ①医学系の各分野で取り組まれているアクティブラーニング型教育に関する文献レビ ューについては、薬学・医学・看護学教育における文献を収集し分析しているところであ る。②養護教諭を対象としたインタビューと行動観察については、9例(ベテラン、中堅、新人)を対象に実施予定であったが、コロナ禍であることを考慮し、患者数が減少し感染対策が緩和された時期を待ち、2例のインタビューを実施し分析を進めている。また、臨床判断に必要な観察技術である血圧や体温に関して、測定用具による差の検討などの基礎的研究も実施しており、養護教諭が判断の根拠とするバイタルサインをより正確に得る方法についても研究を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画していた②養護教諭の臨床判断に関わる因子の分析については、9名の養護教諭を対象としたインタビューおよび行動観察を計画していたが、コロナ禍であることを考慮し、患者数が減少し感染対策が緩和された時期を待った結果、2人の養護教諭のインタビューしかできなかったことから、「やや遅れている」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、前年度に引き続き①養護教諭の臨床判断に関わる因子の分析のための養護教諭を対象としたインタビューを実施していく。行動観察の要否については、インタビューの分析結果をみて判断する。また、②学校で起こりうる事例の作成、③患者シミュレータを用いた教育プログラムの作成、④③の試行とプログラムの評価に取り組む予定である。なお、令和5年度より、研究協力者を研究分担者へ変更することで、より円滑な協議の下、研究を進める体制を整えた。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度はコロナ禍によるインタビュー等の予定が少なかったため、分析に必要な人件費・謝金を支出しなかった。次年度もインタビューを継続するため、人件費・謝金に使用する予定である。
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