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2023 年度 実施状況報告書

NICUを持たない施設の看護職に特化した新生児蘇生法学習プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K10968
研究機関名古屋女子大学

研究代表者

橋本 侑美  名古屋女子大学, 健康科学部, 講師 (30888748)

研究分担者 大橋 麗子  名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (90612614)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード新生児看護 / 新生児蘇生法(NCPR) / 臨床判断 / 看護教育 / 継続学習
研究実績の概要

日本における分娩の75%はNICUを持たない施設であり、正常分娩では専門医(新生児科医・小児科医)の立ち合いがない。しかしながら、正常分娩であっても出生新生児の15%は呼吸の確立のために刺激や吸引等、何らかの医療的介入を必要とする。さらに、出生から24時間における胎外生活への適応過程において、呼吸障害、循環障害、低血糖等、様々な不適応症状を呈し、医療的介入が必要となる児は少なくない。
このような状況において、出生後の新生児ケアに携わる看護職には、児の状態を見極め、適応過程を促進するための看護介入だけでなく、胎外生活への適応過程における異常の早期発見を行い、児の健やかな発達を促すための臨床判断力が求められる。
本研究では、NICUを持たない看護職の出生後の新生児ケアにおける臨床判断について明らかにし、求められる評価指標の作成と学習プログラムの構築を目指す。
令和5年度は、「NICUを持たない施設における看護職の新生児蘇生法(NCPR)の知識・技術に対する自己評価」について、学会誌への投稿を行った。研究結果および文献検討から、NICUを持たない施設の看護職は、出生後の新生児ケアにおいて、出生直後の新生児仮死への対応だけでなく、胎外生活への適応にむけた安定化を支援することに困難を感じていることが示唆された。今後は、NICUを持たない施設で出生後の新生児ケアに携わる看護職が、児の出生後24時間の胎外生活への適応過程において、どのような臨床判断を行っているのかについて明らかにし、学習プログラムの構築を目指していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

看護職の臨床判断を明らかにするために、研究方法の変更が必要となったため。従来の研究方法は質問紙調査であったが、フィールドワークによる臨床現場での参加観察と面接調査を行うことで、看護職の臨床判断を明らかにしていくこととしたため。

今後の研究の推進方策

令和6年度は、NICUを持たない施設で出生後の新生児ケアに携わる看護職を対象として、フィールドワークによる参加観察、面接調査を用いて、出生後の新生児ケア場面で行っている臨床判断について明らかにしていく。

次年度使用額が生じた理由

令和5年度は研究計画の変更に伴い、予定していた調査ができなかったため。
令和6年度は、再考した研究計画をもとに、倫理審査委員会への申請、フィールドワークによる参加観察、面接調査を実施していく。調査結果から得られた出生後の新生児ケアに携わる看護職の臨床判断の要素をもとに、出生後の新生児ケアに携わる看護職の臨床判断力尺度を作成し、尺度の信頼性・妥当性の検証後、学習プログラムの開発を目指す。

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公開日: 2024-12-25  

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