研究課題/領域番号 |
22K10980
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研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
萩原 結花 山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (50381710)
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研究分担者 |
名取 初美 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (10347370)
平田 良江 山梨県立大学, 看護学部, 教授 (50326097)
小林 康江 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (70264843)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 余裕 / ゆとり / 母親 / 育児 / 乳幼児 / 尺度 |
研究実績の概要 |
本研究は「育児期にある母親の余裕の実態とその関連要因を明らかにする」ことを目的に研究を進めている。 令和5年度は乳児を育てる母親の余裕の実態とその関連要因を明らかにするために質的研究を行った。研究対象者は乳児(1歳児)を育てる母親で、支援を得られていると感じている初産婦と経産婦、支援を得られていないと感じる初産婦と経産婦とした。質的データ採取方法はインタビュー方法である。研究対象者の選定は、研究者の知り合いや、研究者の知人から紹介を受けて選定した。了解を得られた研究対象候補者に対して、研究者より電話にて連絡した。その際、研究対象候補者に対し、研究の概要を説明し研究協力への同意を得た。研究対象者へのインタビューはリモートまたは対面とし、対象者の希望する方法とした。対面を希望する場合のインタービュー場所は研究対象候補者の希望する場所とした。インタビューは半構造化インタビューを行い1年間の育児を振りながら自由に語ってもらった。インタビューで得られたデータから、乳児を育てる中で余裕を感じる場面や内容、余裕を感じた時の気持ちなど母親の余裕に関連する内容や余裕に関連する要因について分析した。分析はSCATを(Step for Coding and Theorization)を用いた。インタビューによるデータ収集と平行して分析を行い、追加のインタビューが必要な場合は2回目のインタビューを行い分析を深めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究対象候補者のリクルートやインタビュー日時の調整に時間を要したこと、それに伴いデータ収集期間の延長が必要となり倫理審査委員会へ申請するための時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
インタビューから得たデータを分析した結果から、乳児を育てる母親の余裕の定義と関連要因を明確にし、乳児を育てる母親の余裕尺度の質問項目を選定し試作版を作成する。試作版を用いてデータ収集を実施するまでを予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度の研究の遅れから、インターネット調査を行うための乳児を育てる母親の余裕尺度の試作版の作成、データ収集のためのインターネット調査会社への依頼まで至らなかったため、インターネット調査に関する支出が生じなかった。翌年度は今年度の質的研究の結果を基に「乳児を育てる母親の余裕尺度」の試作版を作成、データ収集を行う予定であるためデータ収集等に使用する予定である。
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