| 研究課題/領域番号 |
22K10987
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| 研究機関 | 横浜創英大学 |
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研究代表者 |
中村 由美子 横浜創英大学, 看護学部, 教授 (60198249)
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| 研究分担者 |
大脇 万起子 大阪総合保育大学, 児童保育学部, 教授 (00280008)
橋本 美亜 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (40737475)
扇野 綾子 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (70400140)
山下 麻実 横浜創英大学, 看護学部, 准教授 (40515863)
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| 研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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| キーワード | 医療的ケア児 / e-learningプログラム / 学習モデル / ARCSモデル |
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、保育・教育現場における非医療職に対する医療的ケア教育について、近年注目されているARCSモデルとe-learningを用いた実践的教育プログラム(アプリを含む)の開発である。e-learningプログラムを構築することにより、現場のスタッフの医療的ケアに対する理解が深まり、幼児や学童期の子どもの医療的ケアを行う保育士・教員の保育・学習活動の基盤とすることができる。初学者であるため,教育心理学者のジョン・ケラーが提唱した学習意欲向上モデルであるARCSモデルを用い、学習者の関心をまずは引き出す。ARCSモデルは、取るべき行動を「注意喚起(Attention)」「関連性(Relevance)」「自信(Confidence)」「満足感(Satisfaction)」の4つ側面で捉えて提示している。
令和４年度は、Step１であるデモ版医療的ケア学習プログラム（案）を作成した。まず、カリキュラム開発として、e-learningの内容を検討し、5～10分程度のコンテンツをいくつか組み合わせたものを一単元とし、それらを組み合わせてひとつの学習コース(案)を構築した。また、単元ごとに習得状況を確認できる小テストを作成することで、学習状況を自分でチェックできる使いやすい教材とした。
教育内容は、動画も含み、今まで研究者らが行った医療的ケア研修の内容を検討してデモ版を作成した。e-learningプログラム(案)の内容は、Ⅰ．総論編として、１）インクルーシブ保育 ２）スタンダード・プリコーション ３）成長発達とコミュニケーション ４）緊急時の対応 ５）災害と医ケア等であり、Ⅱ．実践編として１）医療的ケアが必要な子どもの基礎的な理解（法律含む）２）呼吸を整えるケア ３）経管栄養 ４）感染予防 に関するプログラム(案)を作成し、技術はナレーションとともに動画を用いて作成した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的である保育・教育現場における非医療職に対するARCSモデルを活用したe-learningプログラムのデモ版学習プログラム（案）を作成した。e-learningの内容を検討し、5～10分程度のコンテンツをいくつか組み合わせてひとつの学習コース(案)を構築した。また、単元ごとに習得状況を確認できる小テストを作成し、使いやすい教材としている。 教育内容は、技術の動画も含み、総論編として、１）インクルーシブ保育 ２）スタンダード・プリコーション ３）成長発達とコミュニケーション ４）緊急時の対応 ５）災害と医ケア等であり、実践編として１）医療的ケアが必要な子どもの基礎的な理解（法律含む）２）呼吸を整えるケア ３）経管栄養 ４）感染予防 に関するプログラム(案)を作成した。
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| 今後の研究の推進方策 |
令和５年度は、令和４年度に作成したe-learningプログラムのデモ版学習プログラム（案）を実施し、その結果からStep2として、e-learningプログラム(修正版)を作成し、小テストとアンケ―ト結果を評価する。小テストの採点結果は項目反応理論（IRT）を用いて項目内容を精選する予定である。また、教材の動機づけと満足度を判定するために、受講前後に学習動機づけ尺度（畑野：2013）特性的自己効力感尺度（成田：1995）を用いたアンケートを作成する。令和６年度には、e-learningプログラムを実施してくれる保育施設や小学校など研究協力施設も検討し、学習者である保育士・教員の関心をまずは引き出すARCSモデルを活用した、実践的なe-learningプログラム(アプリを含む)を開発予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
e-learningを用いた実践的教育プログラム(案)のデモ版を作成するにあたり、令和４年度は研究者グループのみで動画やコンテンツの作成を行ったため、専門家などに協力を依頼する謝金などが必要なかった。また、コロナ禍であり、オンラインによる会議で旅費などの執行も少なかった。２年目にあたる令和５年度は、修正版の作成に専門家によるアテレコや動画の撮影を依頼するため、その謝金に使用する予定である。
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