研究課題/領域番号 |
22K10990
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研究機関 | 湘南鎌倉医療大学 |
研究代表者 |
野中 淳子 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 教授 (00279796)
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研究分担者 |
米山 雅子 (中林雅子) 湘南鎌倉医療大学, 看護学部, 准教授 (10363847)
岡 澄子 北里大学, 看護学部, 教授 (20305387)
李 剣 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (00869216)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 小児の療養環境 / ポストコロナ / ボランティア活動 |
研究実績の概要 |
国内外の小児医療における子どもの療養生活を支えるボランティア活動に関する現状と課題を明らかにする目的で、2000年~2022年の文献をデータベース(医学中央雑誌Web,CINAHL,MEDLINE)で検索した。その結果100件の論文が検索された。その内、重複や内容を吟味し、本研究と合致する文献23件(国内21件、海外2件)を分析対象とし、内容分析を行った。その結果、5つのカテゴリー【活動内容】【ボランテイアの効果】【医療スタッフとの協働】【ボランテイアの存在】【リスク管理】が抽出された。ボランティアは、子どもと家族の療養環境のQOL向上に直結しうる活動であることが明らかとなった。 また、ボランティア・コーディネーター(以下VC)からみたポストコロナを見据えた小児医療における活動の実態を記述することを目的に全国8小児専門病院に勤務するVCにインタビュー調査を実施した。VCの語りをもとに、逐語録を作成し「コロナ前とウィズコロナにおける活動にどのような変化が生じたのか」について類似性や差異性、整合性、時間軸に留意しながら分析しネーミング、カテゴリー化した。VCは7名でインタビュー時間は平均60分で、5つのカテゴリーと20のサブカテゴリーに分類された。5つのカテゴリーは【活動ができないことへのジレンマ】【活動の減少と弊害】【コロナ対応による新たな役割の出現と負荷】【必要な活動の継続】【オンラインによる活動の拡大】であった。VCはCOVD-19感染症流行下でも可能な活動方法を見出し拡大、オンラインによる医療者の負担を考慮し、活動の可否を模索していたことやVCの役割の重要性が明らかになった。 したがって、これらの成果を令和5年度に学術集会で発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年調査したものを今年度学会等で発表する。
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今後の研究の推進方策 |
調査に先立って、文献検討を行ったので論文投稿を予定している。昨年度インタビュー調査した結果について、2023年度小児看護学会及び国際小児がん学会に発表する予定である。さらに、全国質問紙調査について準備中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会発表および学会参加費を使用しなかった。また、インタビュー調査はオンラインで行ったので経費が削減できた。
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