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2022 年度 実施状況報告書

親子入園利用者に向けた共同育児支援ツールの開発とその評価

研究課題

研究課題/領域番号 22K11032
研究機関茨城県立医療大学

研究代表者

藤岡 寛  茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (90555327)

研究分担者 金澤 悠喜  筑波大学, 医学医療系, 助教 (80812833)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード共同育児 / 親子入園 / 障害児 / 家族支援
研究実績の概要

従来、親子入園において母子への集中的な支援が行われてきたが、母親・父親間で養育に対する態度や目標に食い違いが生じて、父親が養育からも家庭からも離れてしまうことがある。児への発達支援、親へのケア指導に加えて、母親・父親の両者が障害児の養育に向けて互いの状況を共有し協働していけるよう、共同育児支援が必要である。そこで、本研究では、母親と父親の共同育児の実態を明らかにし、母親と父親が協働するための方略を体系化し、簡便な共同育児支援ツールを開発し、このツールを用いて親子入園利用者に共同育児支援を実践し、その効果を評価することを目的とする。
本年度は、親子入園のスタッフに面接をする予定であったが、covid-19の影響でスタッフが多忙を極めており、また親子入園の病棟が閉鎖あるいは業務縮小となっていることから面接を行えなかった。
一方で、共同育児にかかわる先行文献のレビューを行い、母親・父親それぞれの育児機能とその協働パターンの体系化を図った。母親は、児への直接的養護、学校やその他社会資源との連絡調整を主導的に担っていた。父親は、児への直接的養護を母親と共に行いつつ、母親と協働して学校や社会資源との連絡調整を行っていた。協働パターンとしては、母親主導が大半を占めたが、母親と父親とで対等な力関係で明確に役割分担をしているケース、まれではあるが、育児については父親が直接的養護を担い、母親が全体をコントロールしているケースもあった。
今後は、親子入園スタッフや家族への面接実施を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は、covid-19の影響でスタッフが多忙を極めており、また親子入園の病棟が閉鎖あるいは業務縮小となっていることから面接を行えなかった。

今後の研究の推進方策

現在ようやく病棟機能が元に戻りつつあるため、スタッフおよび家族の状況を鑑みつつ、面接を実施する。併せて文献レビューを行い、面接内容と併せて、共同育児支援ツールを作成する。

次年度使用額が生じた理由

今年度は、親子入園スタッフへの面接を行わなかったため。次年度より面接を実施し、当初の研究計画に追い付く予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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