研究課題/領域番号 |
22K11035
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
汲田 明美 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (80716738)
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研究分担者 |
服部 淳子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (70233377)
足立 奈穂 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (50828374)
柴 邦代 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (40413306)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 慢性疾患患者 / 生活力 / 炎症性腸疾患 |
研究実績の概要 |
慢性疾患および難病支援に関する先行研究で、「支援者からみた」成人移行期にある小児炎症性腸疾患患者の「生活力」の様相を明らかにした。 本研究課題では、それらの研究結果を参考に、炎症性腸疾患患者を対象に「生活力」の獲得度について質問紙調査を行うことであったが、本年度の実際の活動の中心は、本研究課題でも研究に活用する「生活力」支援に活用するツール「豊かな生活をするノート-Happifullノート-」の内容の修正であった。このツールの内容の修正に時間がかかり、本研究課題に取り組むのが遅れた。 本研究課題の進捗として、現段階では、プレテスト用質問紙調査の準備を行った。全国の炎症性腸疾患患者を対象とした質問紙調査は行えていない状況にある。 今後は、遅れている本研究課題の実施に注力していく。早急に内容についての検討を行い、尺度研究における留意点も踏まえた研究計画となるように追記し、プレテストの実施に取り組んでいく。その後炎症性腸疾患患者を対象とした質問紙調査に取り組む予定である。 同時に、生活力支援ツールを用いて看護支援を進めていく際に、実際の生活力支援ツール「豊かな生活をするノート-Happifullノート-」において医療者側が使用する説明書に関する研究計画も進めている。 成人移行期=思春期の炎症性腸疾患患者の「生活力」支援は、実際に炎症性腸疾患患者として生活していく力があることを思春期の患者に示すことも重要で、不足している部分についての伸ばし方について、患者に合わせ、例えば一緒に考えていくなどにも用いることができるツールである。本研究課題では、実際に全国の炎症性腸疾患患者に対して「生活力」獲得度の調査を行うことで、現実の一部が明らかになることが、重要だと考える。また成人移行期=思春期の炎症性腸疾患患者への「生活力」支援の具体策について医療者が考える事へもつながっていく点が、本研究課題の意義であると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
4名体制の職場が、3名~2名となってしまい、何とか昨年度の勤務を行うことができていたが、看護研究の時間を取ることが難しい面が生じていた。この4月からは、新規の方を入れて3名となり、5月からは4名となり、看護研究に用いる時間は、自分の工夫で可能となるため、遅れた部分を早急に取り戻していく。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は「生活力」の獲得度に関する質問紙調査を行う。 対象者の年齢の検討を行った上で、実施していく。 調査を行いながら、炎症性腸疾患患者への看護を検討できる看護師の仲間を増やしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
1年目に予定していた計画が、遅れており、進められなかったために、次年度に実施することとなり、必要である。 次年度は、質問紙調査のプレテストを経て、内容を検討し、全国の炎症性腸疾患患者への質問紙調査を作成し、実施する。
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