研究課題/領域番号 |
22K11050
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研究機関 | 四條畷学園大学 |
研究代表者 |
吉川 彰二 四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (00326290)
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研究分担者 |
宮下 佳代子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 講師 (10469546)
大森 裕子 岐阜聖徳学園大学, 看護学部, 准教授 (20331746)
永井 利三郎 桃山学院教育大学, 人間教育学部, 教授 (50124748) [辞退]
新家 一輝 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (90547564)
佐藤 寿哲 四條畷学園大学, 看護学部, 准教授 (90614082)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 先天性心疾患 / AYA世代 / 移行期支援 / 自立 |
研究実績の概要 |
2023年度は、2022年度から引き続いていた『先天性心疾患をもつAYA世代のトランジションに向けたケアプログラムの開発と評価』(2018-2021年 基盤C 課題番号18K10412)にて実施したアンケート調査の分析を終え、現在学術雑誌への投稿準備中である。 研究メンバーは、定期的な遠隔会議にて討議を重ねつつ進めている。また、研究成果の実践的活用に向けて、大阪府において移行医療支援センターが置かれている施設(大阪母子医療センター)に対して本研究結果を移行期支援ツールの作成に活かすための依頼を行った。 その結果、診療科毎に作成あるいは、改訂する予定のチェックリストに活かしていくことで了解を得た。その後、研究メンバーと同医療センター移行期外来担当の専門看護師と遠隔会議を開催し、同外来でのAYA世代の患児の現状について共有すると共に、今後の方向性について協議を行った。 具体的には、同施設に開設されている「先天性心疾患をもつAYA世代の人々を対象とする移行期外来」で作成、配布されているパンフレットに本研究の成果に基づくチェックリストの掲載について協議した。 同パンフレットは、「移行期外来」の中でも、高校生を対象としているが、今後、上記のチェックリストの掲載にとどまらず、同パンフレットの構成及び内容に関して、同移行期外来を担当している専門看護師を中心に、研究メンバーと協働していく方向で話を進めている状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究メンバーの本務業務が今まで以上に多忙となったことにより研究活動へのエフォートを当初目標より下げざるを得なかったこと、遠隔会議であるため、討議による進展が対面会議に比して遅れてしまうことが主な原因として考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
今年は、本科研の最終年度であるため、成果発表として論文投稿を2題行うと共に研究成果の実践的活用に向けて小児専門施設との協議を進める。 前年度の反省から、遠隔会議に加えて、定期的な対面形式での会議をもつと共に、大阪母子医療センターでの「移行期外来」を担当する専門看護師との協議についても、対面での会議をもつように進める。 具体的には、同施設に開設されている「先天性心疾患をもつAYA世代の人々を対象とする移行期外来」にて現在で作成されているパンフレットの改訂版にて本研究の成果に基づく項目を盛り込むなどのチェックリストを作成すること、及び、高校生対象のパンフレットには、上記のチェックリストの掲載にとどまらず、同パンフレットの構成及び内容に関して、同移行期外来を担当している専門看護師を中心に、研究メンバーと協働により作成し、同センターにて広く患児・家族を対象に配布していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の計画実施計画においては、尺度の開発が基となり信頼性・妥当性のある尺度から作成されたチェックリストを移行支援ツールとして広く臨床での活用をすすめることが主な内容であったが、分析結果としては、尺度としての活用が難しいこととなったため、研究成果として活用可能な方策を検討した結果、大阪府の移行期支援センターでの移行期支援ツールの作成について、同センターと我々の研究グループとの協働による作成・配布による活用を検討している。したがって、当初の予算執行が遅れており、その内容も大幅な変更を余儀なくされたことが、次年度使用額が発生した大きな原因である。
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