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2022 年度 実施状況報告書

新生児診療支援システムを用いた診療・特定認定看護師の臨床推論力の向上に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K11075
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

北東 功  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (00296625)

研究分担者 矢作 尚久  慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 教授 (30365431)
森川 和彦  地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立小児総合医療センター(臨床研究部), その他, 臨床試験科 医長 (90612721)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード臨床推論 / 看護師 / タスクシフト
研究実績の概要

新型コロナウイルス感染症流行の影響で、必要な打ち合わせが8月まで行えなかった。9月以降、研究分担者及び他施設の研究協力者とアプリ開発業者との会議を2-3週に1回程度実施し、アプリの仕様を検討した。当初は、鑑別疾患を上げるところまでを検討していたが、鑑別疾患を考える上では思考のプロセスを医師と入力者で議論することが必須であるため、まず重症度の判定のみのアプリ開発を行う事とした。現在稼動している新生児の状態入力システムでは、鑑別疾患を入力者にも提示出来るものになっている。バックヤードでは入力した情報から重症度が判定され保持される機構となっているため、今回はこの機構を利用することとした。
1.新生児の状態の提示:新生児の状態については、(1)看護師が自分で状態を選択する、(2)アプリ内でランダムに状態を提示する の2つの方法で提示出来るようにした。2.重症度レベル:1問題なし、2乳児室で観察可能、3GCUレベル、4NICUレベル、5致死的、の5段階とした。これは、現在稼動しているアプリで使用している重症度をそのまま利用したものである。3.重症度の選択:看護師は、1.で入力または提示された新生児の状態が、上記の重症度レベルのどれにあたるのかを選択する。
4.正誤判定:アプリは看護師が入力したものの正誤を表示する。
個人のスキルアップの検証の他、経験年数などの違いによる正答率の違いについても検証可能な形とするため、事前の登録で、看護師にはIDを付与するが、その際、年齢、性別、看護師としての経験年数、NICUでの経験年数、特定看護師などの資格の有無の情報を取得する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナの影響により、診療が多忙となったため。また、8月頃までは直接の面会制限があり調整が困難であった。
後半にZoomなどを用いてウェブ会議を実施、仕様を決定することとした。
年度内に仕様は確定し、現在見積りを依頼している状態である。

今後の研究の推進方策

上半期でアプリを完成させ、下半期から運用を開始、データの取得と必要な改修を同時に行う予定である。
アプリのブラッシュアップのために、引き続き、Web会議やFace to faceでの会議を2週に1回程度実施する予定である。
アプリの運用開始までに、学内でのIRBの書類を作成する予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の遅れにより、アプリの仕様が確立せず、見積りの依頼が遅延したため。Web会議については、無料での範疇で行う事が出来たため、旅費の支出も不要であった。
すでにアプリ開発元には見積もり依頼を行っており、アプリ開発費、サーバー使用費などに昨年度の申請費を利用する予定となっている。
今年度分の予算を用いて、完成したアプリを学術集会などに持参し、新生児特定看護師を養成している大学の看護学の教員に供覧し意見を仰ぐ事を考えている。また、後半からは実際に当学の看護師に使用してもらい、評価を開始するほか、問題点が生じるようであれば改修を行う予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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