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2023 年度 実施状況報告書

高齢軽症脳卒中患者を対象とした再発予防を目指すデジタルヘルスシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 22K11089
研究機関札幌医科大学

研究代表者

鳥谷 めぐみ  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (00305921)

研究分担者 粟生田 友子  埼玉医科大学, 保健医療学部, 特任教授 (50150909)
長谷川 真澄  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (80315522)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード軽症脳卒中 / 再発予防 / ウェラブルデバイス / 高齢者
研究実績の概要

本研究の目的は、高齢軽症脳卒中患者を対象に身体活動量や血圧などのデータをウェアラブルデバイスや通信機能を備えたデジタル機器を活用して収集・管理しながら、健康管理をサポートする脳卒中再発予防支援システムを構築することである。
今年度は、介入評価に使用予定の脳卒中の再発に関するリスク認知尺度の信頼性と妥当性の検証のためのアンケート調査を実施した。インタビュー調査、パイロットスタディの結果から「再発に関するリスク認知尺度」および「再発に関する楽観性尺度」を作成した。全国22の脳神経外科病院から協力を得て、入院中の65歳以上の軽症脳卒中の高齢者101名を対象に無記名質問紙調査を実施した。
探索的因子分析の結果、標本妥当性、基準関連妥当性が確認された。また信頼性に関しては、両尺度とも、Cronbachのα係数、McDonaldのω係数の結果、基準を満たした。再テストによる安定性について級内相関係数は、「再発に関するリスク認知尺度」は基準を満たしたが、「再発に関する楽観性尺度」は一部課題が残った。
脳卒中の再発に関するリスク認知は疾患の重大性は漠然としており、原因や対処がわからないと感じていることが示された。また、再発や疾患に関する楽観的な捉えは、危機感の欠如や自己管理意識の低さを表しているのではなく、再発予防に対して肯定的な側面である可能性が示唆された。「再発に関するリスク認知尺度」および「再発に関する楽観性尺度」は高齢軽症脳卒中患者の再発に関するリスク認知を可視化するために有効なツールと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

再発予防プログラム評価に使用する再発に関するリスク認知尺度の検証が、covid19の影響で遅れたことが影響したため、やや遅れている。

今後の研究の推進方策

今年度は、ウェアラブルデバイスを活用し、歩数や活動量および血圧などのデータを活用して、これらの情報を記録するフォーマットの作成に着手する。これらのシステムに関する助言を業者からのサポートを受けながら実施する予定である。
また、研究協力を得るために、脳卒中リハビリテーション看護認定看護師などが在籍する施設を中心に、フィール度調査等を実施する。

次年度使用額が生じた理由

再発予防プログラムに使用するウェアラブルデバイス、通信機能付き血圧計などの購入、データを入力するタブレット端末の購入を予定している。また、再発予防のため外来で実施している予防教育の視察ための旅費を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高齢軽症脳梗塞患者の再発に関するリスク認知尺度の開発2023

    • 著者名/発表者名
      鳥谷めぐみ、長谷川真澄、山本武志
    • 学会等名
      第43回日本看護化学学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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